いっくんも参加したかったようであるが、おばあちゃんがイトーヨーカドーに行く事がわかり、しばらく迷ったあげくグチ釣りを断念したようである。
結局イトーヨーカドーで沢山玩具を買ってもらい、母も5000円のカタログギフト福袋で9000円近い当たりを引いたりしてホクホクで帰宅。
しばらく玩具で遊んでいたが、父と伴侶が50匹もグチを釣って帰宅すると、行きたがっていたいっくんは庭に出て行った。
手伝いたくて仕方が無いいっくんに、始めは追い払おうと必死だった2人も諦め、仕事を与えることにした。

無言で一生懸命鱗を取り、その後の魚を洗う工程も、「自分で」といい、身を切るような水に魚をさらし、小さな手で内蔵を綺麗にしていった。
男たちの中に自分が混ぜてもらった喜びをかみ締めているように見える。

走るのが大好きなこいちゃんは何度も何度も凧を持って走りつづけた。
自分が持っている凧が風を受けてふわりと浮かび上がる瞬間、歓声を上げ、さらに加速しながらはしゃぐのだ。
飽きずに走るこいちゃんの様子に、改めて「風の子だなぁ」と感心する。

風は冷たく、あたりは暗いため、手元を照らすライトが置かれ、焚き火がありがたい。
子供達はいつまでも、暖かい焚き火で遊びながら冬の夜を楽しんでいた。