それは七不思議？

またまたささいな夕食時の会話である。
最近小学校に興味津々のこいちゃんと話をしていた。
なんの拍子か、「七不思議」についての話になり「遅くまで校舎に残ってるとね、こわーい物を見ちゃうことがあるんだよ」と言うとこいちゃんもいっくんもビビリつつも「どんな？」と突っ込んで聞いて来た。

「ピアノが勝手に鳴り響く……、理科室の骸骨がひとりでにあるく……」と話しているともう少しで小学校のこいちゃんは本当に恐ろしくなってきたらしい。
真剣な顔で私の話に聞き入っている。
一方、自分はまだ小学校は関係ないと思っているいっくんはこいちゃんの怖がる顔を見て嬉しくなってきたようである。
一緒になって脅かしてやれ、とばかりに怖そうなネタを考え始めた。
声を恐ろしそうに震わせながら、こいちゃんを驚かせる為に知恵を振り絞ったいっくんの七不思議は
「金魚が寝てるのに動く………！」
だった。
なんのこっちゃ…。
あまりにお粗末で笑ってしまった。
もちろん、そこで一気に場が和み、七不思議の話が終了したのは言うまでもない。