こいちゃんは年長で、今年が最後のわくわくふれあい会となる。
年中の時に「どおしてお母さんは何もお仕事(役)をしないの?」と不満気だったこともあり、初めてこのわくわくふれあい会で役をすることにした。
こいちゃんのクラスはホットドッグを焼いて売る。
私は裏方大好き人間なので、すぐにホットドッグをゆでる(焼く前にゆでるのだ)部屋にこもりひたすらホットドッグをゆでた。
それでもこいちゃんは大満足。 私が仕事をしていることに大喜びで、歩いていて床にホットドッグのかけらが落ちていると「おかあさんの作ったホットドッグが…」と涙ぐむほど。
たびたび私が作業している部屋に来ては何かと手伝いたがった。
伴侶は子供2人を連れてゲームをさせたり、普段は買わない綿菓子やカキ氷を食べさせたり、と飽きさせないように大奮闘。
泣きじゃくるいっくんの通訳をこいちゃんがしてくれたところによると、ゲームでいっくんがせっかく取った鉄砲を伴侶がポケットに入れて歩き回るうちに落としてしまったというのだ。
伴侶は仕方なく「もう一度ゲームしよう」「取れなかったら100円ショップで買ってあげるから」などと苦戦。
いつまでもメソメソと鉄砲を忘れられないいっくんに、こいちゃんも可哀想で仕方ないらしく、たびたび激務に走り回る私のところに相談にくる。
どうせもうだれかが持って帰っただろう…と思いつつ「じゃぁ、●●先生に落し物で見つかってないか聞いておいで」と部屋を出て行ってもらったところ、なんと本当に落し物で見つかった。
だめ元でも聞いてみるものだ。
かくしてこいちゃんもいっくんも機嫌が直り、好きなだけ食べたいものをたらふく食べて、楽しく帰宅。
私も久しぶりに皆と仕事する感覚を楽しめて、ぐったりと帰宅した。
結局2人のわがままに振り回された伴侶もくたくたである。
こいちゃんの最後のわくわくふれあい会、私が忙しかった分、伴侶にめいっぱいわがままを言って、心から楽しんだことだろう。