定員50名で設定された試食会場は、保護者達でいっぱい。
校長先生や栄養士さんの話、給食調理室の見学などをして、1食220円(安い!)の給食をいただく。
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こいちゃんの小学校は単独調理場の為、冬でも作りたての暖かい給食が食べられるらしく、本当にありがたいことである。
ダシやつくだに、ふりかけなどは、削り節や昆布や煮干から直接手作りするし、シチュー、カレーなどのルウも調理室で小麦粉とバターから作ると言うことで驚いてしまった。
素人が小麦粉とバターからカレーを作ったら大顰蹙を買う味になりそうだが…さすがプロである。
パンの種類も豊富でクロワッサンやゴマパンなど9種類ほどのパンがあり、私の時代では考えられない豪華さだ。
味噌や野菜など、国産のものも多く使用され、ハム・ウインナー・ちくわ等は発色剤、着色料、漂白剤等の添加物が不使用、と安心出来る内容である。
ただ、子供が残さずに食べてくれることを目標に作る事もあり、野菜の量などが一日の摂取量の規定に合わない日も出てくるという。
そうなったら不足分は自宅で補ってください、と丁寧な説明を受け、
「恵まれた時代だなぁ~…」と改めて感心…。(何歳だ)
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「これを1年生が!?」と驚く大きさで、1本丸まるの牛乳もたっぷりのとうもろこしも、本当に
「お腹いっぱい…!」という感じである。
ただ、やはり子供向けの給食なんだなぁ、と感心したのは人参が星型に切られ、役のお母さんが
「スープに★型の人参が入っていたらラッキーです~、それは『ラッキー人参』ですよ~」」と説明してくれたこと。
お椀にそれを見つけた私が、不覚にも嬉しくなってしまったくらいだから、子供達なら、さぞかし嬉しいに違いない。
野菜嫌いをなくすための、調理師さん達の知恵である。
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必死に牛乳瓶の蓋を開ける子供達。
「牛乳瓶の蓋を開けなきゃいけないから、お母さん指の爪は切らないで」といっていたこいちゃんが急に
「お友達にあけてもらうから切ってもいいよ」等というので
「それはだめだろ~」と諭した。
どうするか見ていると、こいちゃんはしばらくコリコリやったあと、隣のお友達に「やって」と、お願いしていた。
だんだん悪知恵がついてきとる………。
最後にアンケートを提出して帰ろうか、と考えている頃にいっくんの通う幼稚園から電話がかかってきた。
びっくりしたことに38度熱があると言うのだ。
慌てて帰ると、幼稚園のバスの先生に送ってもらって帰宅したいっくんは実に元気そうで、ハイになっているのか大変多弁であった。
熱があることに加えて、一人だけ普通の車でバスの運転手さんに送ってもらえたことで興奮していたのかもしれない。
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「ご飯は、はじめに切って食べるねんで。すぐ無くなって勿体無いからな。いっくんは、ふりかけがすきやねん…」
とご飯を箸で切りながら(冷えているのでブロック状にカットされる)解説してくれた。
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ご飯を沢山食べてくれるのが何より安心である。
判りきったことだが、食事は大切で、不可欠ある。
内容や産地も大切かもしれないが、子供達が喜んで食べることが何より嬉しいものだ、と特に痛感した貴重な一日であった。