povo2.0初心者の使用感

先日povo2.0を入れたことを記事に書きました。auにほぼフル対応(本来は楽天モバイルを0円で本格使用しようと思って用意したもの･･･)と思われるのスマホも用意して三回線目の保持で気分スッキリ。まだ使い始めて数日ですが、使用感を少し書いておこうと思います。

１．電波状況

電波の受信状態。アンテナが２～３本しか立たない状態が割と頻繁にあります。当初は単純に、我が家だとauの電波がdocomoより弱いのか、と思っていたのですが、普段バンドを調べるのに使っているNetWork Cell Info Liteで見てみるとその弱い電波でつながっているのはバンド42。軽く調べてみるとキャリアアグリゲーション時に使われる高速用とのことです。ただ、もともと電波が弱いのかそれとも地元では弱いのかわかりませんが、42に繋がっていると家の中で２～３本、外で３～4本とちょっと心もとない強さ。128Kbpsで使っているときは高速な回線より強い回線に繋がってほしいんだけどなぁ。実際1や3、18でつながっている時はほぼdocomoと同程度の強さ。しいて優劣をつけるのならdocomoが若干強いかな？程度で、42にむやみに繋がろうとする以外は問題なしです。ちなみに42につながった状態で電話を受けると、パッとプラチナバンドの18に移ります。多分42はVOLTE用の通信路を用意してないのでしょう。

２．速度

povoから無料のプロモコード、"SNOWPOVO"が公開されていましたので、せっかくなので使ってみます。これで1GBが7日間の制限付きですが速度制限を外した状態で使うことができますので速度を試してみました。場所は当店の中、午後5時過ぎという若干込みそうな時間帯です。

バンド３

下り27.74Mbps

上り19.40Mbps

バンド42

下り40.25Mbps

上り8.51Mbps

5G

下り92.57Mbps

上り36.77Mbps

時間帯やスマホの性能でまた違うんでしょうが、povoはあくまでauのオンライン専用回線で実質MNO。時間帯に関係なく100Mbps以上平気で出る印象があったのですが、MVNOのmineoのDプランと大差なくて肩透かし。うーん、しょせん地方都市の下町じゃこんなもんか？

あと、たまにLTE優先接続時に"4G+"になることがありました。バンドは41。41はWiMAX向けの周波数とのことですが、なんでpovoでつながるの？　それともスマホが間違えているとか。これも速度を調べてみましたが、狙って接続できなかったので夜9時ごろの外での計測になります。

41

下り45.77Mbps

上り5.64Mbps

場所も時間も全然違うので参考にしかなりませんが、傾向は42と似ている気がします。41･4G+と表記されるだけで実際には42なのかも知れません。

追記：

朝9時～11時ころ、比較的すいている時間帯の速度を計測しました。

5G

下り83.26Mbps

上り40.51Mbps

4G

バンド42

下り32.29Mbps

上り6.56Mbps

バンド41

下り50.16Mbps

上り7.92Mbps

バンド18

下り22.80Mbps

上り20.53Mbps

バンド3

下り68.58Mbps

上り39.96Mbps

なぜかトッピングを入れた途端、バンド42や41になかなかつながってくれなくなってしまいましたので思ったより手間取りましたが、代わりに18にもつながったので入力。おお、この時間帯だとかなり速い。MVNOとの力の差は数字面ではかなりはっきり出ますね。

３．使用感

あくまで予備回線なのでバリバリ使う予定はなく、つながっているだけで幸せなので使用感にケチを付けるのは我儘かも知れませんが、あえて書いておきましょう。

ご存じの通り回線速度を測るベンチマークはパケットの消費が激しいのであまりやっているとあっという間に残量がなくなってしまいます。実際上記の計測＋2回ほどしただけで残量が0.41GBになっています。まぁかまわないんですけど。で、残量が少なくなるとpovoがメッセージよこすんですね。これは親切にも見えますが、なんか｢ほら、早く課金して増量しないと｣と急かしているように見えます。これも切れるのかな？

で、その課金ですけどちょっと高めな気がします。おまけにパケットの消費期限が決まっていてそのその間しか使えない。先のコードみたいな無料のものはそれでいいんですけど、有料でそれはちょっとお得感がないかなぁ。個人的には買ったパケットは無期限どころか節約モード(povoにはないけど)にしてとっておきたいくらいです。もっともそういう痒い所に手が届くような使い方をさせないところで利益を出しているんだろうし、サービスを抑えるから基本料金がゼロ円でできるんでしょう。それでも、大昔の旅館でよくあった100円入れないと映らないテレビ。あれの時間が余った際に無駄にしないようにテレビの電源コードを抜いて別の番組を見る時間まで残りを保存しておくのが精神的に安定できるケチな身としては、消費期限付き有料パケットってなんかモヤモヤすると思うんですよ。まぁわたしが課金する時はおそらく24時間使い放題のみになるでしょうからそういうモヤモヤを感じることはないのでしょうが、それでも言うだけは自由なのでpovoから来た｢アンケートのお願い｣に一応そう答えておきました。

もう一つ、備忘録的に書いておきます。

残りのパケットを使ってノートPCでPOVOでテザリングを行おうと思い、やってみたら｢インターネット接続なし｣に･･･。WiFiでもUSBでもBluetoothでもダメ！　試しにmineoのdocomoSIMに戻してみたらちゃんとテザリングできるし･･･。まさかpovo2.0はテザリング非対応！？　とあせったのですが、povo公式の設定だけではテザリングができないことがわかりました。具体的には

・APNのAPNタイプに",dun"(カッコ内だけ)を書き加える

ことでテザリングできました。これがないとつなぎ放題も意味がないので、本気でpovoの解約を一瞬考えたのですが･･･。ああ、よかった。ちなみにこの追記部分はpovoのテザリングから送信しています。povoさん、公式サイトでも設定の仕方の基本部分にこれ、書いておいてくださいよ！！！　あまりテザリングされたくないのかもしれませんが、ちょっと不親切です。

追記：公式サイトにも｢※上記のAPN情報でテザリングがご利用になれない場合はこちら ｣の文面ありましたので少し直しました。ただ、これは事実上必須項目ですから、｢※その他の項目は入力不要です。 ｣を赤字で目立たせてその下の項目が目に入りにくくするのはやはり不親切かと。

auは楽天モバイルの時のパートナー回線を除けば初めてなのでau自体がそうなのかpovo2.0に限った話なのか分かりませんが、接続の際にはバンド41/42最優先接続という感じです。povo2.0に限った話なら、基本料金ゼロ円の代わりにあまり使われない41/42を優先して他の契約に回線を空けるよう調整されているのでしょうか。先日の休日にとあるビルに入った際、

入口付近42→建物の奥に入ると１→エレベーターに入って18→エレベーターから出ると１→窓際に入る部屋の扉を潜ると42

と、扉を潜るたびにバンドがパッパッと変わる様子を目撃できて妙にうれしくなったりしました。42が強く入る地区ならこれでもいいのですが、そうでないのならau回線への対応性が高いスマホで使わないほうが快適に使えてしまうかもしれません。ただ、18か26への対応は必須なのでそれは使えるけど41/42は使えない、なんて器用なことができるスマホを選ぶのは難しいですけどね。ただ、これはあくまで4Gで使う話で、5Gなら別にこうした区別はないようなので、5G優先接続で使うのなら当然au対応スマホが良いと思います。わたしとしては5Gはバッテリーの消費が多くなる気がするし、特に128Kbpsで使う時は接続したくないのでLTE優先モードで使ってますけどね。

と、ちょっと苦言を述べましたが、使うのはこれからですが24時間使い放題は(テザリング設定の条件さえ満たしておけば)良いトッピングだと思いますし、基本無料＆低料金維持ができるだけで予備回線としてならそれら不満を全部吹き飛ばせるのがpovo2.0です、それは間違いありません。速度だって結局ベンチマークでの数字でしかなく、体感上の快適さは十分に出ていて満足。わたしは一度気に入るといつまでも使っている方なので、当分使い続けようと思います。