録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

文化庁京都へ移転、業務開始

2023-03-28 09:51:36 | Weblog
去る27日、東京への一極集中を是正する一環として国が勧めている(進めてはいない)省庁の地方への移転の第一弾として、文化庁が京都へ移転し、業務が開始されました。


この地方への業務移転はかなり前から言われていたことで、実現する前にコロナ禍が発生し、その間にリモートワークという新たな業務形態が発生したことで、時代に合わないのでは? という意見もあるようですが、仮にリモートワークになったからと言って省庁の役人が自分がら積極的に地方移住を行うか、というと、まずやらない、みんな東京から離れたがらないでしょうからこうした強制的に地方に移転させるのはいいことだと思います。それに今回のは地方と言っても京都ですから東京から離れてはいても十分な都会。今後はもっと小規模な、過疎化にあえぐような地方都市からの引き合いもあるでしょうからそれらが移転先候補となるよりはマシかと・・・。もちろん我が街もそうした過疎化にあえぐ何もない地方都市の一つですから移転先となればして歓迎します。
そして、文化庁が地方移転となったことは個人的に歓迎しています。わたしが文化庁の名を見るときはほぼ著作権側の要求を丸のみにし、一方的な視点による意見のまとめや資料作りばかりやっているからです。もちろん業務全般を見ればわたしの視点はちょっと偏りすぎなんでしょうが、他の省庁、少なくとも文科省あたりと比べると常に著作権側の意見に配慮するばかり、そちらから見れば「最後の希望」と言わんばかりの存在だったように思います。世間から非難を浴びた音楽教室で演奏される楽曲に対する使用料の要求とか、BDレコーダーの補償金制度復活にも文化庁が一枚かんでいましたね。なので、地方に飛べばそうした人物との接触、特に業務外時間のロビー活動のための接触の機会が少なくなり、そういう要らない仕事をする機会が少なくなるだろうと思われるのです。考えてみれば補償金の話が急に持ち上がったのも「移転させられる前に」と足を速めたせいかも知れません。なのでやや遅かった、という気もしますが、それでもまだ良かった、とも思います。これからは「文化」の名にふさわしい仕事を京都を中心にバンバンしていただきたいと心より思います。
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4 コメント

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Unknown (913d)
2023-04-06 21:58:09
確かに本庁は移転しましたが実は全機能が移転したわけでなく一部機能は東京に残留しています。巷では宗務課の一部の一時残留が話題になっていますが、実は著作権課も東京残留となっています。

https://www.bunka.go.jp/bunkacho/soshiki/

あと文化庁はあくまで文部省の外局なので所詮は同じ穴の狢ですね。
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Unknown (krmmk3)
2023-04-08 17:25:46
>913dさん
まぁそうなんですが、分離したことで明らかに力はなくなり、基本的なことくらいは出来ても余計なことは出来なくなってしまうのではないかと期待しているのです。
それでも文科省は、立場上まだそこまでメチャクチャなことには口を出しづらいでしょう。あくまで教育というタテマエは捨てないでしょうから。文化庁はそこらへん文化という看板さえ付ければなんでもやりましたし。・・・という状態が続けばいいんですが。
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Unknown (913d)
2023-04-08 21:46:19
>krmmk3様
わたしの場合はひねくれているのか、どうしても「やっている感」を出すための表面的なお引越し感を感じてしまうんですよね。東京残留する部署は「企画調整課」「文化経済・国際課」「著作権課」と利権のにおいのする部門ばかりな感じがしてしまうんですよ。役所の力の源は利権、利権の絡む部門はしっかりと今まで通りと見えてしまうのは考えすぎでしょうか。
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Unknown (krmmk3)
2023-04-09 23:54:41
>913dさん
「やってる感」のための移動なのは間違いないですね。そういわれるとちょっと心配になります。結局利権部門が別の庁として独立するとしたら元の木阿弥になっちゃいます。内閣がそこまで考えて実行しなかった可能性を信じるとします。
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