今更この話かよ、って言わないでね。
今年に入って3日よりIntelの第13世代CoreのノンKモデルが解禁となり、販売が始まっています。わたしが以前注目していたCore i7 13700はもちろん世間的には一番の注目筋であろうCore i5 13500はいずれもPBP65Wと名目上は低いこともあり、多分売れ筋になると思われます。だいたいいくらインフルエンサーが騒ぎ、商業誌が持ち上げようとも日本で売れるのはノンKの低PBPモデルなんですよ。第12世代もそうでしたしね。もっともこのPBPを全く守らない動き方をするのが困りものですが、そこは自分で好きに調整するとして。なお、この第13世代、低価格モデルの中には第12世代のリネームに近いものもあるようなので要注意。例えばCore i5 13400あたりは12600KのOCを無しにしてクロックを変更したもの(12600はEコアなし)程度の違いしかなく、実質第12世代らしいです。わたしはIntelの製造プロセスが改良するまでパスするつもりなので今回の第13世代を購入する予定はないですが、せっかく買うなら純粋第13世代といきたいところですね。
と、ちょっとIntelが盛り上がっているところに、またしてもぶつけるようにAMDも新型のZen4導入を発表してきました。
発表即発売です。7700を7700xと比べてみると、ベースは4.5GHz→3.8GHzとだいぶ落ちますが、最大クロックは5.4GHz→5.3GHzとほとんど変わりません。今のアーキテクチャは発熱量や負荷の具合で絶えずクロックを変える方式ですからベースクロックには大した意味はなく、高負荷時はほぼ同じですから実質的なパフォーマンスには差がないでしょう。これで7700xの399ドルなのに対して329ドル。しかもリテールクーラーが付いているのですからかなり格安です。おまけにちょうどいいタイミングでドルが安くなってきていますので若干価格にも期待できるかも。
気になるのはリテールでZen4は大丈夫なのか、ということ。7700xで見た限り、Zen4はTDPをほぼ無視して消費電力を上げ、少しでもクロックを稼ごうとする仕様となっていました。もっと中身を見ると消費電力を上げたからと言ってIntelのようにクロックがそれに応じて高くなるわけではなく、むしろPPTを抑えても十分高いパフォーマンスを維持できるところが良い点であったように思います。その流れをそのまま受け継いでいると少々キツいのでは、と思うところですが、AMDがIntelと発熱量で張り合うのをやめ、現実的な消費電力で汎用性の高さを押し出す作戦に出たのでは、としたら注目に値します。なにせ12コアの7900もリテールクーラーついてきますしね。前と同じ動作仕様とは考えづらいです。うーん7700と13700をリテールクーラーでそろえて比べてみたいなぁ・・・。そんなお金ないですけどね。
これに合わせて安くて良いマザーが出てくれたら新Zen4は買いなんですが、もう少し時間がかかりそう。待てるならマザーの充実かAPUが出るまで待った方が多分いいでしょうが、Zen4が気になっていた人は重い腰を上げてもいいと思います。
TDP170Wの16coreモデルをファンレスのNoctua NH-P1で運用してますが、CinebenchR23で負荷を掛けた場合、消費電力90W辺りで安定します。
16コアファンレスはすごいですね! そういう逆の意味での無茶をやっても動いてしまうZen4のすごさ。日本ではこういうCPUの方が好まれると思います。