読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『奇跡は段ボールの中に』 かのうゆき

2019年10月03日 | 読書日記

『奇跡は段ボールの中に ~岐阜柳ヶ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』 かのうゆき
¥1,400+税 中部経済新聞社ZENSHIN:発行 中部経済新聞社:発売 2019/5/1
ISBN978-4-88520-222-3

NHKをJHK、ひこにゃんをしらにゃん、なんでそんな風にいいかえるんだ。信憑性がなくなる。
と、思ったら、最後に「フィクションである」と書いてあった。はあ? そーゆーことは最初に書いとけや!

なるほど、だからか。やななのキャラが出来すぎで嘘くさいのは。


『ゴールデン街コーリング』 馳星周

2019年10月02日 | 読書日記

『ゴールデン街コーリング』 馳星周
¥1,600+税 角川書店 2018/12/27発行
ISBN978-4-04-107001-7

もし私が関東圏に住んでいたら、たぶんバー「深夜プラス1」に一度くらいは行っていたかもしれない。
もし私が関東圏で大学生だったら、『本の雑誌』で助っ人していたかもしれない。
現実には岐阜の片田舎で、酒にもたばこにも無縁のまま、ずるずると過ごしてきた。

憧れのような、妬みのような、夢は夢のままにしておいてよかった安堵のような、あの頃。

 

 

 


『三河吉田藩・お国入り道中記』 久住祐一郎

2019年09月25日 | 読書日記

『三河吉田藩・お国入り道中記』 久住祐一郎
¥840+税 集英社:発売 集英社インターナショナル:発行 (インターナショナル新書) 2019/4/10発行
ISBN978-4-7976-8036-2

三河吉田藩の参勤交代について、目付け役が残した文書をもとに読み解く。
いやこれがおもしろい。

> ニョロニョロとしたくずし字で書かれた古文書の画像はなるべく掲載せず、古文書を引用する場合でも読み下しをそのまま書くことは避け、わかりやすい表現に直した。(7頁 はじめに)

おかげで読みやすかったです。

映画『超高速!参勤交代』について触れている。吉田藩にも過去に高速指令が下されたことがあるという。ただし、旅程自体を高速にするというわけではなく、準備を急げ、というもの。通常であれば二月から準備を始めて六月に出発するところを、わずか一週間で済ませろ、というもの。
吉田へ命令を伝える使者は15日に江戸を発ち、17日に到着。その六日後の23日には本隊が吉田を出発、29日の昼前に江戸に到着して、幕府の無茶振りに見事に応えた。水面下で準備を進めていたという可能性もあるとはいっても、これはすごい。(79-81頁)

思わず笑ったのが、宿場で「宿札」を打ち付ける場所は進行方向にあわせるという話。上りに進む場合は上り側、下りに進むときは下り側に打つ。その理由は、方向音痴な御供が間違えないように(!)。
映画に限らず、参勤交代は基本が超高速なので、間に合わない者は容赦なく置き去りにされて、あとから追いかけるのだそうだ。その際、方向音痴はうっかり逆方向に…。それを防ぐ方法までしっかり定められていたということは、きっとそれなりの人数がいたんだろうな、方向音痴。仲間として共感(笑)。(131-132頁)

 七月十九日、天気は晴れ。この日の予定は支度触が九つ時(午前0時頃)、御供触が八つ時(午前一時半過ぎ)で、発駕は七つ時(午前三時半前)であった。朝の予定はこれ以降七日目まで変わらず一定であった。(172頁)

午前0時! 出発3時半!
おそろしい。それはたしかに高速だ。
宿入りは午後5時~6時くらい。なるほど、暗くなりきる前に宿入りして、出発は明るくなりきる前から歩き出すんだな。理に適っている。
それにしても、連日40Km前後を歩き続けるというのはすごいな。しかも荷物を持っているわけで。


いやー、いろいろおもしろかったー。


『クマムシ調査隊、南極を行く!』 鈴木忠

2019年09月21日 | 読書日記

『クマムシ調査隊、南極を行く!』 鈴木忠
¥960+税 岩波書店(岩波ジュニア新書) 2019/6/20発行
ISBN978-4-00-500899-5

『クマムシ!? 小さな怪物』の鈴木忠先生、南極でクマムシの研究をすることに。
南極へ向かう「しらせ」船内の様子から、昭和基地、野外調査のラングホブデ、スカルブスネス、等々、クマムシ関係ないとこが大半ですが。でもオニクマムシ発見したりとか、着実に研究を進めています。
ていうか、やっぱ南極観測隊ってたいへんですねえ。毎日朝から晩までお仕事。時間に追われまくってる。おつかれさまです。

> 夕方の艦内放送で「本日より日没がなく白夜の始まりである。一を足したら百夜、ナンチャッテ」とクソマジメな声で言ってました。やるな海上自衛隊。(38頁)

やるな(笑)。

> ヘリポートで、ナカイ君は隊長から小型の段ボールを一つ受け取った。中には生卵のパックがいくつか入っている。
「いいか、この箱はヘリの中でもぜったいに自分の膝の上に載せておくこと。生卵はホントに本当に大事なんだからね。壊さないように、決して手放すんじゃないよ」(112頁)

そうか、生卵はそんなに貴重なのか…。
そしてこの後、大事に運んだ卵の箱を地面に置いたところでヘリが離陸して、風で段ボールが転がるという事件が(爆)。

91頁、ユキドリの夫婦の写真がめっちゃかわいいです。


『気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』 志賀内泰弘

2019年09月09日 | 読書日記

『ココロがパーッと晴れる「いい話」 気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』
志賀内泰弘:著 ねこまき:イラスト 寺尾直樹:監修
¥1,400+税 ごま書房新社 2019/4/25発行
ISBN978-4-341-08731-9

まあ、主目的はねこまきのイラストなので、ストーリーはどうでもいいっちゃいいんですけど。

けど、第一章では奥さんは遺族年金をうけられるはずだと思うんだけどなあ。第四章では、短期間でお金を工面できたと知ったら更に食い物にされるのが落ちなんじゃないかなーとかね、思います。