毒舌の日々

なかなか人前で言えないことをぶちまけます。

語彙

2020-06-10 22:37:38 | 日記
「〇〇せざるを得ない」というのはわりとよく使いがちな言い回しだと思うんだけど、たまにこれを「せざるおえない」と書いてる人がいる。
タイプミスなんだろうと思ってたけど、それにしちゃあ同じミスする人が多いなあ、とも思ってた。
いつだったかどこで見たんだったか記憶にないが、これを「せざる負えない」と変換してる文章を読んで、なるほどそういうことか! たぶん耳から聞いて脳内誤変換したまま記憶に定着して「おえない」と思い込んでる人が一定数いるんだろう。話し言葉では同じ発音だから間違いに気づかないもんな。指摘されないまま来てしまった、と。

ネットでしかまとまった文章を読まないような人だと、間違いに気づくのは難しいかも。
ネットニュースなんかは「記事」と名がついていても誤変換の嵐だもんなあ。
新聞とか雑誌とかの紙媒体なら校閲記者がいて、しっかりチェックしてるんだけど。
同じ紙媒体でも、マンガはちょっと怪しい。特に小さな出版社だと。

会社の規模の大小で差別をしてはいけないけれど、実際問題、校正に手をかけるだけの人的余裕を抱えるためにはある程度の規模が必要になるのは確かだ。

語彙を増やすためには、とにかく読むこと。正しい文章を。
ネットだけに頼ることなく、幅広い活字媒体に触れること。
自分のリアル生活では使われないような表現に出会うには、小説がいい。違う語彙を持つ登場人物の言葉は新鮮だ。

と、徒然と思うのであった。

『スタインウェイ戦争』 髙木裕・大山真人

2020-06-10 22:03:55 | 読書
『スタインウェイ戦争 誰が日本のピアノ音楽会をだめにしたのか』 髙木裕・大山真人
¥740+税 洋泉社(洋泉社新書y) 2004/8/21発行
ISBN4-89691-842-8

髙木裕の著作を何冊か読んで、どれもたいへん面白いので、つぎつぎ追いかけているところ。
これはライターが他にいるし、髙木裕の主観でない客観的な文章も読めるかなと思ったのだけど…。

髙木裕の主観以上に主観だった。
めっちゃ感情的なんですけど。
これが真実であるにしろそうでないにしろ、読後感はよくない。