人生最初の海外は香港だった。
当時まだ英国領だった香港は(歳がバレるな…)、二階建てバスが走っていて車が左側通行で新しいビルがどんどん建設される途中で…あれ? 今とあまり変わらないか。
こっちも若くて右も左もわからない状態だったから、せっかくの香港の醍醐味をあまり味わえてなかった気がする。
幾星霜過ぎ、まさか自分にそんなことが起きるとは思えないことに、香港明星にドはまりし、毎年のように香港に行くようになった。
演唱會のため、ファンミのため。
そんな理由で海外に行く日が自分に訪れようとは…!!
中国施政下、一国二制度の香港は下町の猥雑さはそのままに、都市部の発展はめまぐるしく、行くたび新しい発見があり、仲間たちと楽しく笑い過ごした。
その熱もひと段落して、最後に香港に行ってから早や数年…。
香港はいちばん身近な海外であり続けて、尖沙咀を歩きたいとか、女人街で買物したいとか、許留山でスイーツ食べたいとかはしょっちゅう思う。
特に許留山だな! メニューの端から順に食べたい! 制覇したい! とずっと思ってたのに。
その香港の一国二制度が揺らいでいる。
ここ数年の中国政権の香港支配は締め付けを増していて、特に昨年の「逃亡犯条例改正案」からこっち大規模デモが続いて、行きたくても行けない状態。行く予定はないけど。
コロナでデモもできないこの数カ月を経て、今回の国家安全法の採択。
どさくさまぎれ感が凄い。
香港が香港でなくなる。
一党支配の中国の支配下に置かれたら、それはもう香港じゃない。
香港住民だけの問題じゃない、経済が様変わりすれば香港と輸出入してる日本を始め世界中に影響があるし、インバウンドに頼ってる日本の観光業にも大打撃。コロナの落ち込みを回復するどころじゃなくなる。日本人は他人事だと思ってないで、もっとこの問題に怒っていい。