『文庫本は何冊積んだら倒れるか ホリイのゆるーく調査』 堀井憲一郎
¥1,600+税 本の雑誌社 2019/9/25発行
ISBN978-4-86011-434-3
ホリイのホントになんの意味もないようなゆるい調査、いいですねえ~。
本当に掛け値なしにゆるいので、読むほうもラクです。
> 一冊の本の最初の一文から最後の一文までを自分で制御して書くことはできない。書き出してしばらくは、制御できなくもないけど、途中からは文章の力によって流されながら書きます。
雑誌の文章でもそうで、書き始めたときに決まってるのは最初の一文だけで、そのあとは、押してくる文章の力と、押し返す自分の意志との按配で仕上げていくしかない。文章にもし技術というものがあるとしたら、その押し引きをいいところで落ち着かせる、という目配りにあるのでしょう。(87頁 人は1年に何冊本を読むのか)
そんな中できらりと光る文章。ここ、すごくすっと来た。そうだよねーって。
調査の内容、人は1年に何冊本を読むのか。私は今でも読んだ本をエクセルで記録をつけてて(見返すことはほぼないんだけど)、ここ数年は一時期に比べてかなり減ったけれどもそれでもたぶん1年で100冊近くは読んでるんじゃないかなあ。数えてみました。2019年は125冊でした。
そうやって記録をつけるのが好きなので、以下の文章に激しく同意。
> 本を読みたいんじゃなくて「読んだ本の記録数を伸ばしたくて読む」という気持ちが出てきたからですね。
どうも、自分にはそういう方向に歪んだ部分があるよな、と気づいたのですな。(88-89頁)
それを歪んでるというかどうか、これはある種のコレクター気質なのではないかなという気もする。
私は改める気もなく、これからも記録する気満々だし、ていうか、書かないと忘れるし、忘れたからって何の問題もないといえばないんだけど、ごくごくたまーに「以前読んだ〇〇についての本ってなんだっけ」ということがないでもない。
個人的な備忘記録なので第三者が読んでも内容は分からない可能性あり。自分でもわからないかも。あれ? 本当に意味ない。