花と写真に興味、わからない!教えて!

花の楽しみ方。きれいな花、珍しい花、名前がわからない花など、
また、あなたが感じる感性、写す表現の写真基礎知識。

「ニンニクは食べる抗生物質」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「ニンニクを食べると若返る不思議!」古代エジプトではスタミナ源!花や植物の話!



10代の頃に西部劇で、道を歩くメキシコ人が首にかけた
ニンニクの束から、ひとつ取り出して生でかじってる
情景がありました。その時は、生で食べてると、
不思議に思ったんです。野菜ですから、生で食べられますね。

ニンニクはスタミナの源で、効用がたくさんあります。
原産地は、中央アジアのキルギス地方と、言われています。
西に伝わって、紀元前3000年頃から、工ジプトでは盛んに
食べられていました。この時代の墓の壁画に描かれています。
紀元前1300年代のツタンカーメン王の墓からは、
エンドウ豆やニンニクの塊が、発見されています。
エンドウ豆は、現在、芽を出してタネが販売されていますが、
ニンニクは、芽を出さなかったのでしょうか。

エジプトの代表的なピラミッドは、ギゼーのピラミッドです。
毎日20万人の労働者を、3ヶ月交替で働かせて、20年かかって、
完成されたそうです。ピラミッド建造のスタミナ源がニンニクで、
消費されたニンニクの量が、ピラミッ ドに記録されています。

古代ローマのニンニクの常用が、知られています。
周辺の国を征服するために、戦士の力を強化する必要があり、
古代ローマでは、ニンニクを常用させるようにしていました。
ピラミッド建造する労働者や、ローマの戦士にとっては、
スタミナ源の食べ物だったのですね。

ニンニクが、東の方に伝わったのは、漢(紀元前140年頃)
の武帝の時代と言われています。
日本には万葉集に記載があり、紀元750年以前に入って来たが、
ニンニク特有の臭い匂いと、食生活に合わなく、
薬用として利用さ れてきたそうです。  



青森県のニンニクが、日本の一大産地です。
昭和30年代迄は、一部地域で自家用栽培されている程度が、
現在では、県内全域に栽培され、全国の7割以上を占めています。

ニンニクは、成分の効用から健康食品です。
畑に生えている時の、ニンニクは無臭ですが、摺おろすと、
強烈な匂いが出ます。匂いは分解酵素のアリイナーゼです。
ニンニ クの細胞には、主に13群の物質があります。
アリイナーゼが分解酵素で、細胞膜が壊され匂いと辛さが出ます。

また、アリシンはアリインが分解されたもので、
赤痢菌・肺炎球菌・黄色ブドウ球菌・真菌類などに対して、
強い抗菌作用 があります。
昔から、ニンニクを食べると、病気にならないとか、
治るとか言われていますが、アリシンの 抗菌作用です。
ニンニクは昔から、滋養・強壮に利用され、現在も、
サチブァミン複合体などが、生理作用から健康食品として、
再認識され、抗生物質と言われる所以です。

ニンニクの効用は、細胞を若返らせる、耐久的な体力の増強、
ビタミンの体内留保を高める、肝機能障害からの回復、
血漿コレステロールの増加・抑制、解毒・病菌に対する
抵抗力・増血・血管壁強化・皮膚の強化などの生理作用があり、
良いこと尽くめですね。

食生活の洋風や中華に、ニンニクが調味料や香辛料として、
使われますが、健康食の野菜としてが、一番の要素です。
それにしてもカツオの刺身には、
絶対に、摺りおろしニンニクが欠かせません。



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

敗戦後の時代は、食糧難です。親が、風邪引かないから、
ニンニク食べろと勧める。食物がない時代は食えりゃなんでも。
火鉢(ひばち)に当たりながら、灰の中にニンニクを埋めて、
焼くわけです。出来上がるとホクホクして、美味しい。
貧しい時代だから、1個の塊しかない。それを一人で食べるとは、
いかない。ひと粒かふた粒。お陰で年齢を重ねても元気です。

10代は餃子です。ニンニクのある餃子は美味しいです。
支那の餃子には、ニンニクが入っていません。
陸軍帰りの店主達が、貧しい時代の健康食として、支那で食べた
餃子をヒントに考えたのでしょう。本当に助かった時代です。

20代になって初めてハワイに。ランチがバイキングです。
ハエの多さ、食物の上にたかってる。
その中に、皮をむいたニンニクがある。あれ~生で食べるのか。
食べると、もの凄く辛い。が初めての生の経験です。

30代になって、支那のシルクロードの敦煌。
町外れの道端にたった1軒の露店。埃だらけで牛馬の往来も多い。
見ると形は違うが餃子だけ焼いてる。簡素なテーブルに座って、
焼きあがるのを待つ。水は貴重品だから、油だけで揚げる。

テーブルに出来上がりと、ニンニクひとかたまり。
周りの客が、皮を剥いて食べろと。生のニンニクをかじり餃子を。
これが美味しい。無くなると塊を放り投げて来る。
この食べ方にすっかり気にいって、家でも作って食べてます。



「ヘチマは食べられるのもあります!」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「ヘチマは食べられるのもあります!」ヘチマはタワシだけじゃないグリーンカーテンの不思議!花や植物の話!



ヘチマはイトウリ(糸瓜)と呼ばれ、言葉では縮められて
「とうり」と言ってたそうです。
とハ伊呂波(いろは)歌ニテ、ヘトちトノ間(ま)ナレバ云フ。
という記述があり、「ほ」「へ」「と」「ち」「り」の間が
「と」で、「とうり」は「へ」と「ち」の間から、「へち間」
になって、ヘチマと呼ばれるようになったそうです。

東北震災後は、グリーンカーテンが持て囃されて来ています。
ヘチマ、ゴーヤ、ヒョウタンなど、育てる家庭が増えて来ました。
ヘチマは、涼しいだけでなく、黄色い大きな花を、次々と咲かせ、
夏の青空に、良く似合います。

ヘチマには「へちま水」という化粧水が採れます。
江戸時代の大奥では、へちま水の化粧水が御用達で
糸瓜水(しかすい)と呼ばれていました。
文政五年の小石川御薬園の「御製薬差上帳」という記録には、
一夏に、一石一斗三升という記録があります。
現在の石油缶11杯分になり、沢山のヘチマを、栽培していたと
思われます。

秋口に、茎を地上30cmほどで切断すると、
溢液(いつえき)が出てきて、切り口を瓶に挿しておくと、
数日で1本当り500~2000cc(醤油の大きいペットボトル)
の液体がとれます。これが「へちま水」です。
溢液とは、葉っぱが朝露に濡れてるわけではなく、
植物の内部から、水を生み出す現象で、葉っぱなどの淵に、
雫のように、きれいな形が見られます。



ヘチマはインド原産のウリ科の一年草の一日花で、
果実を言います。日本には江戸時代に入ってきました。
中国では唐、宋時代以前には見られなく、16世紀に広がり、
普通の野菜として、花、芽、ツルが食べられ、若い果実は、
皮をむいて煮て食べたそうです。

また、熟した実の繊維を、靴の敷物に利用したことも、
記されています。中国名の糸瓜(スークワ)は、
ヘチマの繊維に注目した名前です。

沖縄の方言のナベラは、鍋羅(なべら)の意味で、羅(あ)み目模様に、
織られたような繊維で、鍋(なべ)を洗っていた事によります。
ヘチマの別の中国名、洗鍋羅(シークオロー)から来てるようです。

ヘチマは、食べられるのもあります。
日本では、南西諸島や南九州で食べられています。
沖縄では、ヘチマのことを「ナーベラー」と呼び、
20cm位の若い果実を、炒め物などにして食べます。

ヘチマと言えば、タワシのイメージがありますが、
繊維の少ない品種が、食用に生産されて、柔らかい食感が、
好まれてゴーヤーと並ぶ、沖縄の代表的な夏野菜です。

沖縄のへちま料理「ナーベラーブンシー」を食べてみましょう。
沖縄の家庭料理で、大人気の味噌煮のナーベラーブンシーは、
スピード料理で、食堂では、定食にも使われるほどです。
若い人にも人気があり、調理用途が多く、酢の物、和(あ)え物、
炒め煮など、いろいろ工夫されて、特に、ヘチマと木綿豆腐を、
一緒にした味噌煮は、代表的な料理です。
またシチューやカレーなどにも使われます。

ナーベラーの他に、トカドヘチマ(十角糸瓜)があります。
見た目がオクラに似ていて「ヘチオク」とも呼ばれ、
比較的繊維が少なくて、瓜に似た味がします。

鹿児島では、古くから食用として利用され、
現在は、煮物、みそ炒め、味噌汁で食べています。
インドなどは、天ぷら(フリッター)やカレーでも食べられています。
     
  • 別名 イトウリ

  • 特色 

  • 科  ウリ科

  • 原産 インド

  • 花期 6~8月

 



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ヘチマは、子供の頃、遊び半分タワシを作りました。
今のように化学繊維が、発達してませんから、
入浴などに便利でした。その記憶が現在まであります。

しかし、食べらるとは思ってもいませんでした。
ネット出現で、いろいろわかります。
また、沖縄や鹿児島にも、何回も出かけていますが、
いまだに食べたことがありません。

出かける目的が違うのと、探し方がヘタなのか、
酒のツマミとして知らなかっただけです。
南西諸島や鹿児島に出かけたら、ぜひ挑戦してみてください。



「芋は芋でも形が違う!」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「芋は芋でも形が違う!」山芋、さつま芋、じゃが芋の不思議!花や植物の話!



山芋、さつま芋、じゃが芋が、旬を迎えると美味しいですね。
山芋、さつま芋、じゃが芋と「芋」の字が付きます。
形が、みな違います。食べ方も違います。
山芋は生でも食べられますが、じゃが芋、さつま芋は、
生で食べる話は聞きません。さつま芋は、蒸して干して
乾燥芋で食べられます。どうしてでしょうね、不思議です。
塊だから「芋」と、名前をつけたのでしょうか。

それならカブだって、カブ芋になるはず。
では「科」によって分けられたのでしょうか。
山芋はヤマノイモ科、さつま芋はヒルガオ科、
じゃが芋はナス科です。それぞれ、みな違う「科」です。

山芋、さつま芋は根っこですが、じゃが芋は茎です。
山芋は特に、いろいろな形があります。
さつま芋は寸胴型で、丸っこいのがありません。
じゃが芋は丸っこくて、長い芋がありません。
同じ「芋」と名前がついていても、形の違いがあります。
ますますわからなくなってきます。



ヤマイモは、長い芋や手のひらのような形や、デコボコの
カボチャのような形があります。

ヤマノイモ科には10属、約650種の植物があり、
ヤマノイモ属は約600種もあり、主に熱帯や亜熱帯に、
分布していますが、食用できるものを「ヤム」と総称し、
日本では「やまのいも」や「やまいも」と称しています。

ヤマイモは、いくつかの形があります。
同じヤマイモなのに、どうして形が変わるか不思議です。
芋の形から、長い形が長い芋(ながいも)または自然薯
(じねんじょ)手のひらのような形が銀杏芋(いちょういも)
大和芋(やまといも)徳利芋(とっくりいも)カボチャのような
形が仏掌芋、捏ね芋(つくねいも)大和芋(やまといも)
に分類されています。

また仏掌芋(つくねいも)は、京都府で「丹波山の芋」
石川県で「加賀丸いも」三重県で「伊勢いも」などと、
呼ばれています。

長芋は、原産地が中国(長いも、いちょういも、つくねいも)
から入ってきた芋です。日本の野山に生えてるのが(自然薯)です。
葉っぱのあるときに目印をつけておいて、冬場に掘り起こします。

同じヤマイモが、種々の変異があって「いちょう芋」は
「なが芋」の変形種ともみられ、ときには「なが芋」
が出来ることもあるそうです。また「つくね芋」から
「なが芋」や「いちょう芋」が出来ることもあるそうです。
「なが芋」でも、栽培中にイチョウ形の芋が、
出来ることは珍しくないそうです。形状の変異は遺伝的なものと、
土壌環境などの影響によるものといのれています。

各地で系統分離した品種が作られ、形の違う変異の芋が、
出来るのが大きな特徴です。
同じ長芋でも、突然変異で形が変わったみたいです。



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ヤマイモは、中国の雲南地方が原産といわれています。
紀元前から食べられ、アジア一帯に広まったとされます。
日本へ入ってきたのは、平安時代と考えられているが、
資料はありません。

つくね芋の名前が、最初に登場したのは、
1600年代に栽培の記録があります。
自然薯は日本に自生していて「日本書紀」や「正倉院文書」に
暑預(じょうよ)という文字があり、やまの芋だと言われています。

植物の性質には、遺伝子に始まり、いろいろな事がおこるのですね。


「花は開花時期がどうしてわかるの!」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「花は咲く時期がどうしてわかるの!!」植物は開花時期を知ってる不思議!花や植物の話!



春になると、夏になると、秋になると、花が咲きます。
どうして花は季節を感じる、あるいは知っているのでしょう。
不思議だと、思いませんか。

なぜ、春に全部一緒に咲かないのでしょう。
一斉に咲いたら、昆虫の数が足りなくて、
受粉してもらえないからでしょうか。
それで季節を変えて、咲くのでしょうか。
植物の不思議さがあります。

花は、それぞれ受粉してもらうように、いろいろ工夫してます。
くさい臭いを出したり、蜜をだしたり、色鮮やかにしたり、
それらは、咲いた後の姿、形です。

花が咲く前に、季節を感じるのは、大きくわけて、
日照時間に関係するそうです。さらに温度にも関係します。
夏至を境に、日照時間が長いと感じる植物と、
日照時間が短いと感じる植物と、
どちらにも関係ない植物にわけられます。

日照時間だけではありませんが、日照時間によって、
毎年、同じ季節に同じように花を咲かせます。



植物が花を咲かせるためには、花の花芽が出来なければ、
花が咲きません。花芽が出来るためには、
植物が十分に成長して、大きくならなければなりません。

しかし十分に成長しても、適当な環境条件が与えられなければ、
花芽をつけることが出来ません。
環境条件の特に重要なものが、日照時間と気温になります。

1日の日照時間が、ある長さ以下になると、
花芽を作り始める短日植物、日照時間が、ある長さ以上になると、
花芽を作り始める長日植物、日照時間と花芽作りに関係がない
中性植物。花の咲く植物を短日植物、長日植物、中性植物の、
三つに分け、植物の名前を呼んでいます。

日照時間による分類は、
短日植物: アサガオ キク ツバキ コスモスなどです。
長日植物: キキョウ ケシ フヨウ ハナショウブなどです。
中性植物: スイセン アジサイ チューリップ バラなどです。

日照時間によって感じる植物の中には、例外も多くあります。
また、発芽という問題もあります。花芽が花になるか、
葉っぱになるかは、あらゆる環境条件で、まだわからないそうです。

花芽から開花までの期間は、気温によって影響を受けますが、
花芽が出来れば、日照時間と関係なく花が咲きます。
日照時間により花芽が作られ、花が咲くまで調節される植物は、
1年の特定の時期によります。長日植物は春がら夏に、
短日植物は夏から秋だけ、花を咲かせます。

多くの多年性植物は、花芽が作られるために、数日から数週間、
低温に晒される必要があり、冬を経験して春を迎えると、
気温が関係して花芽が大きくなり、花が咲きます。
春に咲く多くの花は、つぼみが出来ても、暖かくならないと、
花が咲きません。

多くの植物は、日照時間と気温の変化に応じて、
花芽を作り大きくして、咲く時期を知っているかのように、
花を咲かせます。不思議な世界だと思います。



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

花が咲くには、花が咲き終わると、すぐに準備するのが、
7月頃と聞いていました。準備して寒い冬を過ごして、
暖かくなると花が咲きだす。それだけしか知りません。

しかし、それなら寒くなり始める秋に咲くには、
違うと思い始め、調べるようになったんです。
そして、日照時間と気温が、関係することを知りました。

花は春になるから、夏になるから、秋になるから、
咲くんだと単純に思っていました。
なぜとか、どうして、なんて考えたこともありません。
しかし不思議とも思います。植物の不思議は沢山あります。

解らない物を、わからないままにするか、
誰かに聞いて覚えるか、自分で調べるかは、
それぞれの人の好奇心だと思います。

なんとなくわからないものを、
そのままにしておくには気持ちが悪いです。
人の性格だから、一概にいえませんが、
知らないより、少しでも知ってた方が、
世の中を見まわしてる時に、
役に立ち興味の範囲が、広がると思ってます。


「ジャガイモは根っこか、茎か」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「ジャガイモは根っこか、茎か」植物は不思議で思いもしないことが!花や植物の話!



食卓に並ぶイモやタマネギなどの根菜。土の中に出来るから、
「根っこ」だと思っていませんか。

普通は、植物が土の中にある根っこの塊を、
球根と呼んでいます。球根とは、次のように分類されています。
葉起源、茎起源、根起源の3つで、いろいろな呼び方があります。


ジャガイモは茎で、タマネギやユリの球根は葉っぱで、
サツマイモは根で、ナガイモは根と茎の中間です。
想像もしてなくて、驚かれたと思います。

植物には、その成り立ちなど、知らないことが一杯あります。
食卓で見かけて、なにげなく食べてる根菜が、
まさか茎や葉っぱなど、誰も考えないでしょう。

ジャガイモの花は、メークインが紫で、男爵が白です。
黄色みの強いキタアカリが人気だそうですが、
男爵が、一番美味しいとおもいます。
剥くのに便利なのはメークインで、ライスカレー用。

ジャガイモは、土のなから芽を沢山出してきます。
2~3本を残して摘み取ります。その後も芽を出してきますが、
摘み取ります。広大な面積に、ジャガイモを栽培してる方は、
大変だと思います。花が沢山付きますが、
摘み取る必要はありません。ジャガイモの大きさにも影響しません。
花が終わると葉っぱが枯れてきます。枯れ終わった頃が収穫です。

アンデスから持ち帰ったジャガイモは、小さなイモです。
ドイツで、小さな芋から、大きいのを拾い出して、
何十年も繰り返し、現在の大きさになったイモです。
ビタミンCがあり、ゆっくり味わって食べましょう。



球根が、葉っぱか、茎か、根っこかを見てみましょう。
タマネギやニンニクは、葉っぱが根元の茎を包み込んで、
幾重にも重なって、根元の部分が大きくなった葉です。

チューリップ、ダッチ・アイリスなどは、毎年親芋が消耗されて、
それに代り、数個の新球が出来る、更新型の茎です。

スイセン、アマリリスなどは、親芋(母球)が消耗せずに、
生き長らえて大きさが増し、小さい子供の球根を分球しながら、
成長していく、非更新型の茎です。

ユリは、葉っぱが茎にらせん状に沢山つきます。この一枚一枚が、
大きくなって茎が短くなると、ユリの球根の形になります。
ユリの球根は、葉っぱが球根を包む、簿皮のない葉です。

グラジオラス、クロッカス、サトイモの薄皮をめくってみると、
多くの節が見えてきて、各節に一個から数個の芽が見られます。
こうした球根は、球茎(きゅうけい)と呼ばれ茎の球根です。

ジャガイモは、多くの芽をちりばめて、茎の塊茎(かいけい)
と呼ばれ、地上部が枯れても、地下で栄養分を貯めて、
茎の一種である匐枝(ふくし)が伸びて、
その先端が大きくなって出来ます。
サツマイモの様に、根が大きくなったものではありません。

ジャガイモが、サツマイモやダリアのように根(塊根)
であるか、または、茎かを調べる簡単な方法は、
ジャガイモを土に半分埋めておくと、芽が出て大きくなって、
小さな葉っぱを付け、その芽の根元から多くの根を伸ばします。
球根から直接根だけが、伸びることはありません。
サツマイモを土に半分埋めておくと、芽が芋の一方の端から伸び、
小さな葉を付け、もう一方の端から直接根が、多数伸びてきます。

     
  • 別名 

  • 特色 食用

  • 科  ナス科

  • 原産 南米アンデス高地

  • 花期 5~6月

 



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ジャガイモは根っこか、茎か、知ってる球根の由来が、
わかった気がします。
ジャガイモは、ビタミンCが豊富な健康野菜です。
ジャガイモのビタミンCは、熱を加えても壊れないから、
煮物や炒め物にして食べると、身体の免疫力が強くなり、
病気になりにくくなります。

料理をする時、ジャガイモの芽には「ソラニン」という、
成分が含まれているから、芽をしっかり取りましょう。
ソラニンを沢山食べると、お腹や頭が痛くなったり、
吐き気がしたり、下痢をすることがあります。

ソラニンは芽だけじゃなく、皮にも含まれています。
自分で栽培したジャガイモには、肥料の少ない土で栽培したり、
土寄せの時に、芋が土で隠れてなかったり、
熟す前に収穫したりすると、ソラニンが多くなり注意が必要です。

保存していて、皮が緑色に変わっていくのは
「ソラニンが皮に増えた」というサインで、緑色になったら、
皮をしっかりと、剥かなければいけません。

保管は乾燥した場所で、光に当たらない所がよいです。
ジャガイモは茎ですから、光を受けると光合成を始めて、
緑色に変色していきます。
新聞紙などで包み、風通しのよい冷暗所で保存すると、
芽が出にくくなります。また、リンゴから出るエチレンガスには、
ジャガイモの芽の成長を、抑える働きがあるので、
一緒にいれると、さらに良いとおもいます。