花と写真に興味、わからない!教えて!

花の楽しみ方。きれいな花、珍しい花、名前がわからない花など、
また、あなたが感じる感性、写す表現の写真基礎知識。

「ハスカップ」春の果物の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(春)
「ハスカップ」ブルーベリーに似た北海道の果物の花!春の花の種類は豊富!



ハスカップは、北海道の苫小牧市がおもな生産地です。
地元の人から、「ゆのみ」と言う愛称で、親しまれています。
ブルーベリーと似てますが、果実の形が違います。
木の大きさも違います。似てるようですが、少し違います。

ブルーベリーば、どこでも育てられますが、
ハスカップは育てるのが難しく、苗の流通も少ないようです。
地域も限定されていますから、花や果実を見るのも、
難しいと思います。

苫小牧が生産地ですから、加工品があります。
日本一食べにくいロールケーキ「よいっと巻け」
があるそうです。
北海道物産展などでも、販売されてるそうです。
一度、味わってみてはいかがでしょうか。

札幌にあるお寿司屋さんが、ハスカップの塩漬けを、
酢飯に混ぜて「ハスカップ寿司」を作ったそうです。
また、
ハスカップおにぎりは、塩漬けにしたものを、
混ぜ合わせて作るおにぎりだそうです。
北海道の、どこかで食べられるか、果実が手に入ったら、
作って見るのも楽しいと思います。



ハスカップは、北国の果樹で、暖地の栽培には向きません。
同じ仲間にウグイスカグラがあり、暖地でも普通に見かけます。
ハスカップという名前は、アイヌ語に由来してます。

果実は6月から7月に熟し、ブルーベリーに似た、
青紫色で甘味があり、ジャム、ワイン、菓子などに加工してます。
ビタミンCやカルシウムなどを多く含み、
古くから「不老長寿の実」として、アイヌに珍重されてきました。

アントシアニンが、ブルーベリーの10倍含まれてるそうです。
「視覚機能改善」「貧血予防」「美肌効果」などが、
あると言われています。

1970年代以降、開発の波を受けて自生が減少し、
かわって栽培品種が開発され、北海道各地や長野県などに、
普及するようになりました。

自生は酸っぱいですが、品種改良で甘味も増してるそうです。
     
  • 別名 

  • 特色 果実

  • 科  スイカズラ科

  • 原産 中部以北の高山に自生、カムチャツカまで

  • 花期 4月

 




いかがでしたか?
花の楽しみ方は色々ありますね。
珍しい花の名前がわからないと、探しようがありません。
珍しい花は情報がないと、わかりにくいです。

ハスカップの加工品や果実が、話題になってきたのは、
いつごろでしょう。あるいは、まだ話題になって、
いないかもしれません。

生産量も、まだ多くないと思うし、一部の業界かもしれません。
北海道へ旅行しても、加工品が目立ちません。
元々、ジャムに興味がないから、売り場も見ない。
パン食より、ご飯や麺類が食事の習慣になってます。

ブルーベリーと同じように、生で長期間保存できないから、
冷凍庫に入れて、シャーベット状をスプーンで食べるのが、
一番よいかもしれません。生が手に入るかもわかりません。

時期になると、スーパーでワンパック980円で売られています。
苫小牧に行かれたら、スーパーをのぞいて、
手に入るかもしれません。楽しい思い出になると思います。

生産量が増えて、生の果実が出回るようになるには、
先の話だと思いますが、期待したいです。


「コクサギ」春の木の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(春)
「コクサギ」名前の云われが小さな臭い木の花!春の花の種類は豊富!



植物は不思議です。知らないことが一杯あります。
花一つをとっても、知ってる花もあれば、知らない花もあり、
むしろ知らない花のほうが、多いでしょう。

さらに、植物は、すべて同じと思うと大間違い。
花の形が違います。大きさも違います。色も違います。
雌しべ雄しべが一緒だったり、別々だったり、
雌しべ雄しべの、花の形が違ってたり、

さらに葉っぱが、小さいのから大きいの、
ツヤがあるのとないのと、
葉っぱが落ちるのと、落ない葉っぱなどなど。
それらはそういうものの常識だからと、
簡単に片付けられない。
なぜ、なぜ、なぜが一杯出てきます。
答えが難しくて、よくわかりません。

もっと不思議なのは、枝や茎につく葉っぱの位置が違います。
花の種類を1枚写せば、終わりという世界から、
だんだん不思議な世界を、知ることになります。
植物の細部まで、見るようになります。
花の名前を教えて貰えるのは、植物園です。



コクサギという名前。枝や葉に、特有の臭気があるために、
名前が付いて、4月頃に花が咲くミカン科の植物です。
同じように、
クサギ(シソ科)という、花が8月頃に咲く「科」が違う、
名前の花があります。花が咲く時期も違うが、臭木です。
香りを嗅いだ事がありませんから、わかりません。

日本全国、どちらも雑木で、沢山生えてるが、
気になる木ではありません。目立ちません。
気にならない木ですが、不思議な葉っぱのつき方です。

葉っぱのつき方を、少し思い出してもらうと、
枝から左右に二枚か数枚生えてます。
または、互い違いに生えてます。

ところが、コクサギは1本の枝に、1枚、その上に1枚。
次に反対側に、同じよに葉っぱが生えて、繰り返します。
何で、わざわざこんな奇妙な、葉っぱの並べ方になるのでしょう。
変則的な葉っぱのつき方が、不思議でたまりません。

ほとんどの植物は、光合成を行なって成長します。
日の出から日没まで、角度を変えて植物に光を与えます。
葉っぱも、影にならずに、光を受けて成長してるから、
同じような葉っぱになると思うのですが、
少し考えが甘いようです。

また、クサギは染料になりますが、
媒染を使わずに染め上がります。
染め上がると、上品な灰色に仕上がります。
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  ミカン科

  • 原産 東アジア

  • 花期 4~5月

 



いかがでしたか?

植物は知れば知るほど、わからなくなります。
花を目で見て、写真を写して位が、楽しそうです。

地球上に植物が、沢山あります。その中から、
消えた、絶滅した植物も、沢山あるでしょう。
イチョウのように、ほぼ絶滅してたのが生き返って、
1種1属となった植物。

植物の生態の中で、コクサギのように、
葉っぱの形態が変異を起こして、
生き延びてる姿に気が付くと
なんとも不思議でなりません。

もしも興味があったなら、花だけに目を向けないで、
葉っぱの並び方など、見てください。
今まで、意識したことがありませんでした。
何かに気が付くのも、生きてる証です。




「ホウチャクソウ」春の山野草の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(春)
「ホウチャクソウ」わかりにくい山野草の花の代表!春の花の種類は豊富!



ホウチャクソウとアマドコロとナルコユリは、
どれがどれだか、わかりにくい花の代表です。
アマドコロとナルコユリは、茎を触ると、アマドコロは角張っていて、
ナルコユリは丸みがあります。
では、ホウチャクソウはどうか、触るのを忘れてしまいました。
茎を触ると、丸いようです。

ホウチャクソウは、アマドコロとナルコユリと、少し違うのは、
筒状の花の先が、少し開くのが大きく、風鈴のようになります。
花の咲く環境は、林の中の日当たりの少ない場所で、
みな同じ環境に、花色も周囲と同化してますから、
見逃すことが多いと思います。注意が必要ですね。



ホウチャクソウは、初夏に地味ですが、白から緑へのグラデーションの、
花をつけます。アマドコロとナルコユリと同じです。

ホウチャクソウと、アマドコロやナルコユリとの違いは、
花の咲き方です。ホウチャクソウが風鈴のように咲くので、
見分けが付きます。

ホウチャクソウの風鈴に見える姿が、寺院の軒先の四隅に、
吊り下げられた飾り、宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)または風鐸(ふうたく)
とも言われる、姿に似ていることから、命名されたそうです。


     
  • 別名 

  • 特色 毒草

  • 科  イヌサフラン科

  • 原産 日本固有種、中国

  • 花期 5~6月

 



いかがでしたか?

ホウチャクソウは、全国で見られますが、
アマドコロやナルコユリと似てますから、
見分けるのが、難しいと思います。

ホウチャクソウの咲く時期でも、わかります。
アマドコロは3月終わり~5月初め、ホウチャクソウは4月~6月、
ナルコユリは6月~7月と地域差はありますが、咲く時期の判断です。

山菜として若芽が、食べられるアマドコロやナルコユリ。
若芽が似ているホウチャクソウは毒草です。
ホウチャクソウは、摘んだ時に独特の臭気を発します。
摘まない状態で、近くに寄っても匂いません。

摘んだ時の独特の臭気で、見分け方はわかると思います。
それでも、十分に注意してください。


「ポピー」春の園芸種の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(春)
「ポピー」ポピーと呼ばれる園芸種の花!春の花の種類は豊富!



ポピーという花の名前がわかりずらいです。
ケシ科の植物をポピーというかと言うと、そうでもない。

ポピーはケシ科の植物で、23属200種が世界に分布しています。
中にはモルヒネが採れる種もありますが、園芸種としては
シャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)
アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)
オリエンタルポピー(オニゲシ)
カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)の基本4種があります。

一般的にポピーと言うと、アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)
を指します。 シベリア原産で一部は北アメリカの北極圏にあります。
ケシの中では、最も広く栽培されています。鮮やかな色の花を咲かせ、
花色は赤、オレンジ、ピンク、白、黄色と豊富です。

一日で散ってしまう他のケシと違って、数日間咲いています。
品種改良がなされ、多くの品種が生み出されたからでしょう。
現在は、和名のシベリアヒナゲシは、ほとんど使われていません。
また、アイスランド共和国とは、まったく関係もありません。
どうして名前が付いたのでしょう。


オニゲシ

日本で帰化植物として自生しているポピーは、
ナガミヒナゲシと呼ばれているシャーレイポピーです。
アヘンの原料が含まれておらず、栽培が規制されていません。

1961年に輸入穀物などに紛れて東京都世田谷区で、
初めて確認されたそうです。2011年には農地への植栽も認められ、
各地で大規模なポピー畑が見られます。

日本にはコマクサ、タケニグサ、クサノオウ、ヤマブキソウ、
リシリヒナゲシなどが自生し、オニゲシ、ナガミヒナゲシ、
アツミゲシなどが帰化していて、ケマンソウは園芸植物として、
人気があります。

またヒマラヤのメコノプシス(Meconopsis)の、
青いケシや黄色いケシも人気があります。
知れば知るほど、ややっこしいですね。


ヒマラヤの黄色いケシ
     
  • 別名 

  • 特色 麻薬の原料でなく園芸種

  • 科  ケシ科

  • 原産 ヨーロッパ、アメリカ、シベリア

  • 花期 5~6月

 


オニゲシの仲間

いかがでしたか?

一般的なポピーのアイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)が、
見られるようになったのは、花壇や植物園です。
シャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)が、
見られるようになったのは、1980年後半か1990代だったと思います。
オリエンタルポピー(オニゲシ)も1990年代に、
カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)も1990年代に、
見られるようになってきました。

群生といえば菜の花で、ポピーはなかった時代ですが、
最近は植物園の他に、各地で見ることが出来ます。
「秩父高原牧場」は、
シャーレーポピー(グビジンソウ)で素晴らしい真っ赤な花が一面に咲いています。
山の上ですから、交通が不便です。
また、「ハナビシソウ園」もあります。
ハナビシソウ園(カリフォルニアポピー)です。

1970年代にフランスに行った時、パリを離れれば田園地帯です。
麦畑の中に、時々、1本の赤いシャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)
が生えていて、緑と対照的できれいだったのを思い出します。
また、1980年代にイングリッシュガーデンで、
ヒマラヤの青いケシ、黄色いケシを始めて見ました。
話には聞いていましたが、感動の瞬間です。

「タツナミソウ」春の山野草の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(春)
「タツナミソウ」北斎を思わせる山野草の花!春の花の種類は豊富!



タツナミソウは、シソ科の見落としてしまいそうな小さな花です。
ラショウモンカズラと似ていますが、ラショウモンカズラのほうが、
大きくて目立ちます。タツナミソウは、小さいが上を向いて、
同じ方向に向って、花を咲かせます。
その姿が、波の波頭のデザイン(葛飾北斎)に、似ているから、
名前が付いたようです。
見つけたら、観察してみてください。納得するはずです。



タツナミソウは、世界中に分布していて約200種あります。
日本には16種があり、最も多く見られるタツナミソウは、
北海道を除く地域に自生しています。

また、多くの野生種同士の交配により、変種があって、
種分けが難しい植物だそうです。
日本の地形は南北に長くなって、四季があり、
温度差や環境によって、
いろいろな植物が、自生してるのが見られます。

緑豊かな国です。ナミビアなどに行けば、
砂漠と過酷な環境で全部真っ茶色です。それでも花が咲きます。

園芸店に流通しているのは、タツナミソウの変種のコバノタツナミで、
福島県以南から九州などに分布しています。
花色は紫、白、ピンクがありますが、一般的には紫が多いです。
他にも葉裏が紫の、シソバタツナミなどの品種が流通している。


     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  シソ科

  • 原産 日本固有種

  • 花期 5~6月

 



いかがでしたか?

タツナミソウが、葛飾北斎の波の形に似ているのを、
探すのも苦労がいります。
似ているという情報を、知らないで写した写真です。
インターネットのない時代です。

言われて見て、ネーミング通りに似てるから、ビックリでした。
名前を付けた人が、素晴らしいです。

自生してるタツナミソウは、野山にいけば、根から、
こぼれタネから繁殖しますから、群生が見られると思います。
ひとつ見つけたら、あたりを見回せば、
群生が見つかると思います。

野山に出かけたら、足元に少し注意を払って、
探して見てください。