昔、昔、高校三年生になった少年ありき
その少年に、生徒会長選挙に立候補するよう学校から要請されます。
しかし、少年は野球部のキャプテンに成って居て
希望は、体育会の部長に成り、少しでも多くの部予算を獲得する事でした。
そこで少年は、一計を案じます。
クラスに、遅刻すると、教室の後ろのドアを開けるなり
『金山一郎(仮名)ただいま遅刻して参りました!』と大声で軍隊調で挨拶をし、
先生に有無を言わせない生徒が居ました。
その生徒は、在日韓国人で朝夕新聞配達で学費を稼ぎその為、
遅刻が多い事を知っていました。
少年は、その彼にスポットを当てやりたい!と心から思ったのです。
少年は、学校中の教室を回り、彼に投票するよう、応援を越え、強要しました。
結果、彼は見事、生徒会長に、
少年は無投票で体育会部長に成りました。
後に、少年は、彼と親友となり、進学の時も彼は、少年と上京、
同じ大学を受験しました。
大人になり、彼の帰化の為にも尽力しました。
そして、彼はグラス一の出世頭と言われる様に成りました。
その友も既に、この世を去りました。