丑三つ時、怖い話。泣きながら物を盗る!!

2016-03-26 02:20:31 | 散歩
昔、昔、少年ありけり。
村ながら、競馬場や、ゴルフ場があり、時代の先端を行く地域で
隣村には、甲子園球場があった。
第二次大戦で、競馬場、ゴルフ場は海軍の飛行場、
川西航空機へと変わった。そして、終戦に…
少年は集団疎開から帰って来た、その頃の話です。
鳴尾飛行場は米軍に接収され、滑走路の隅には
日本海軍の戦闘機、紫電改、雷電、水上輸送機等が
山積みされ、米軍によって処分され始めました。
それを見ていた子供達の数人が、鉄条網もくぐり抜け
飛行機に駆け寄り、飛行機を壊し始めました。
少年も訳が解らぬままに後に続きます。
ついこの前迄、手を振り憧れていた、『紫電改』を壊して居るのです。
少年は、理解しました。
部品を剥がして換金する為だと!
翌日、少年は金槌を持って飛行場へ、すると黒煙が立ち上って居ます、
山積された飛行機が燃されて居た、それでも子供達は部品を盗って居る、
子供達の中では低学年だった少年は、その光景にたじろいで居ると
数名のMPが現れ空に向けて銃を数発発射しました。
逃げ出す子供達に、『ホオー!ホオー!』と叫びながら、再び!数発打ちました。
後で解った事ですが、大人に先導されお金の為に始まったのです。
子供達とMPの攻防は?飛行機が無くなる迄続きました。
ひもじかった子供達が、憧れの飛行機を泣きながら
壊して居る、少年も疎開地で終戦を知らされた時と
同じ様に泣いて居ました。
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