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混沌

2020-07-03 20:07:00 | 日記
自分のモノサシが壊れる瞬間の音を聞いた。
自分の価値観が崩れる瞬間の景色を見た。
自分の直感が吹き飛ぶ瞬間の触感を感じた。
不可逆的なはずの時間流は、いとも簡単に順序を入れ替えていた。
だから、目の前に、昨日の僕がいる。
歳を取った君が、僕にキスしてる。
錆びたナイフがだんだん光ってくる。
何がどうなっているのか、まったく分からない。
フラッシュバックが起きて、色んなシーンが色んな音とともに意味もなく流れる。
たぶん、ブラックホールに落ちるときにこうなるに違いない。
速度が光速に近づくにつれ、質量は無限大に近づき、やがてすべて凍りつく。
少なくとも、アインシュタインはこう言ってる。
すると、向こう側に何があるのかわからない?
たとえ分かっても、伝える手段がない?
なるほど。
だが、今の僕はそんなことを議論してる場合じゃない。
とにかく、すべてがひっくり返ってる、無秩序に、いや、無秩序と思えるように、か?
自分の知らない何かに従っているのかもしれない。
だったらどうする?
しばらく、身を任せてみよう。
しばらくって、どのくらい?
しばらく経ったて思うまでに決まってる。
まったく、とんでもないことの真っ只中にいて、息も出来ない。
なんでこうなったのか分からない。
君はどこへ行った?今の君は?
今の僕はここにいる、たぶん。
もうすぐ終わりが来る?
それとも、時間が凍り付く?
見渡す限りに、過去と現在と未来が交錯して、火花を散らす・・・

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