こんばんは。タカシです
今日、長竿船長の船で初めてブリを釣る事が出来ました
その感動と、船長への感謝の気持ちをブログに残しておこうと思います。
長文になりますが、お許しください
僕がブリへの憧れを抱いたのは、昨夏の事です。
たまたま仕事で知り合った船長からお誘いを頂いたのですが、なかなかタイミングが合わず、釣りに行く事はありませんでした。
船を出して貰う事や道具を借りる事などで、遠慮をしていたのもあったと思います。
今年の春先から、船長と会う機会が増え、夏のブリ釣りの話を聞くたびに胸が躍り、遠慮している場合では無いと思い、今夏、遂に念願の沖釣りデビューとなったのですが・・・・
現実は厳しく、慣れない船上の釣りに、船長の手を煩わせながら、何とかイカは釣れるもブリはボンズが続く日々。
うねりの強い船上で、僕の絡まった仕掛けを直すために船長が船酔いをする事も多々ありました。
でも、どんなに僕が手を煩わせても船長はいつも決まって『次は釣れるといいね
』と笑ってくれました。
そんな船長の優しさと笑顔に救われて、いつの間にか、釣行後には次の釣行を遠慮もなくお願いをする様になって4回目の今日。
遂にその時がきました。
コンディションは最高!船長の日頃の行いが良いおかげですね
いつも通りまず餌にするイカを釣ります
自分で作った仕掛けで釣るのは格別です。定説は青ツノですが本当の爆釣カラーは秘密です。
釣ったイカは生簀の中に入れ、生餌として使います。
今年は猛暑で海水表面温度が異常に高くポンプで海水を循環させていても20分ほどでイカが死んでしまいます。
少ないイカで仕掛けを投入した直後・・・
それは、あまりにも突然の出来事でした。
初めて体感するブリの強烈な引きに、テンションは最高潮
感情のコントロールも効かず、思わず絶叫してしまうほどの興奮状態の中、海中を疾走するブリを無我夢中で引き寄せます。
「200海里をぎりぎりに網をかけてゆく♪海の男にゃよ」
200海里でもねえし、網もかけてないのになぜか3番を歌ってしまいました。
そんな時も船長は、笑顔で見守りながら、危なげないランディングでブリを船上に救い上げてくれました。
そして、なんとなんと初ブリが推定8キロの良型です
目の黄色いラインが凄まじく格好いい!
そして、その直後・・・
船長も良型のブリを釣り上げます
まさかの連続ヒットに普段は無口な船長も、『このサイズが2本釣れれば良いよね』と目を細めて言いました。
船上で内臓とエラを取り氷水に入れた後、ふと空を見上げると、先ほどの曇空が嘘のように晴れわたり
青空が広がっていました。
満足感からすっかり釣欲の無くなった僕は、船上に横たわって空を見上ていると船長が背中越しに雑談をはじめました。
船長:『タカシくん、俺がブリを釣るのは簡単な事なんだ。でもな、そんな俺でも初めてブリを釣ったときはエラくテンパッたし、興奮もしたもんだ。だから、本当のことを言うと俺は別に釣れなくてもいいんだよ。ただ1人でも多く、このブリを初めて釣った時の感動や興奮を味わって貰いたいだけなんだ。』
僕には船長の背中が、子供の時、一生懸命しがみついた父親の背中のように、とてもとても大きく見えました。
そして、満足感で満たされた僕を横目で確認すると、船長は何も言わずニッコリ笑い、釣り道具を早々に片付けて
船を動かし始めました。
『タカシくん、函館山の裏は青カンスポットらしいぞ』
『タカシくん、あの洞窟の中では伸ちゃんが踊っとるらしいぞ』
と、とっておきの都市伝説を港に戻る途上、披露し続けたのでした。
船長、今日は本当にありがとうございました。
日常生活で感動や興奮する事が年々減っている中で、とてもとても大きな感動を味わう事が出来ました。
人生、楽しい事や辛い事、色々いっぱいあるけれど、どうせだったら今日のように楽しい事や嬉しい事
そんな事がいっぱいある人生がいいな
と思った今日のタカシの1日
でした。
そういえば、船長の友人の大将は相変わらずいい仕事しますね
鱗と皮の間に包丁を入れます
半身でこれだけの切り身ができます
サービスでマグロもつけてもらいました
大将
いつも仕込み前で大変な時に、嫌な顔一つせず、本当にありがとうございます。刺身も切り身も美味しく頂きました。
ブリカマは船長が知らないうちに持って行きました。
船長、大将はじめ周りの人たちに感謝、感謝
皆さんもこんな大自然の中、現実逃避しませんか??