2回生の高橋です。
僕たちは、5月30,31日に志摩ヨットハーバーで開催された二宮杯に参加してきました。
上村さん艇には、スキッパーは上村さんで、藤野,佐藤,東浦そして僕がクルーとして参加しました。奥中,川俣の二人は、社会人の方の艇に乗って参加しました。
二宮杯は、J24を使用し、通常のフリートレースとは違い、ライフラインを取っ払うというマッチレース特有?の謎艤装で行われました。
マッチ用艤装のJ24は、通常のライフラインのついた状態とは違い、安心感がまったくもってありません。しかし、ライフラインがないと乗り降りが楽で、通常の練習の時もレースの時も楽だからライフラインなしでいいんじゃねと思っていた時期が僕にもありました。
上村さんを除く6人は、マッチレース初心者なので、ライフラインのないマッチレース特有の謎艤装に怯えつつ、新歓で新入生が来る前に練習をしました。有馬さんには、スキッパーをしてもらったり、竹若さんやいとぅーさんにはマークボートや本部船をしてもらいました。朝の6時や7時に集合して練習に付き合ってもらってとてもうれしかったです。練習では、スタートのマニューバやクルーワークを中心に行いました。スタートのマニューバに関しては、初めての練習から、大声での権利の主張のしあいを見て、来てはいけない世界に足を踏み込んでしまったと思っていましたが、練習を繰り返していくうちに慣れてきて、自分から権利の主張をするのが少し楽しくなってきました。
そして、二宮杯の本番がやってきました。
レースについて書こうと思うのですが、マッチレースに関わって1か月とちょっとの僕には、どのレースのどこが悪かったのかとか、どこが勝因になったのかがよく分かっていませんが、なんとなくで書いていこうと思います。(間違っていたらごめんなさい)
初日は、いい感じの風で順調にレースが進みました。
1レース目は、スタートはイーブンぐらいでできた気がするのですが、なぜかのぼりのボートスピードが全然違いどんどん離されて行ってしまいました。
2レース目は、スタートマニューバで、上下の関係で相手に1ペナをつけることに成功し、スタートも有利な位置でできたので勝てたのかなーと思います。さすが上村さんっていうレースだったと思います。
3レース目は、あまり覚えていません。
4レース目は、スタートが少し遅れたのですが、ついていくことができていましたが、タッキングマッチを仕掛けられ、少しずつ離されて行ってしまいました。やはり、ベテランは違いますね。くだりのスピンランで追いつくも、マークの回航で離されてしまいました。レース後、トリマーの藤野は死にそうな顔をしていました。
5レース目から7レース目は、全く覚えていません。
8レース目は、終始相手のペースで、全然歯が立たなかったことだけ覚えています。
8レースをこなし、やっと初日のレースが終わりました。しかし、いろんな先輩から、マッチレースのパーティーはいろいろとやばいと聞かされていたので、レースが終わっているはずなのに精神的には全く休まりませんでした。しかし、実際は聞いていたようなものではなく、若い選手も多く、4月に和歌山で行われたレッドブルのフォイリングジェネレーションに参加した人に話を聞いたり、いつもはどんな活動をしているのかとかを聞くことができてとてもよかったです。また、オフショアってとても恵まれた環境にあるんだなーと感じました。
2日目は、本部船でのレース運営の手伝いから始まりました。本部船では、なぜタックしたのかなどの解説をしてもらったりして、自分たちがレースをするのとは一味違った楽しさもあり、とても勉強になりました。
2日目は、風が強めでレース前には、今日も無事にレースをこなせたらいいなーと思っていました。
9レース目は、このレースが、一番惜しくて、もったいないレースでした。スタートは、少し遅れましたが、のぼりでよい位置につけ、くだりで相手艇を抜かすことに成功したのですが、下マーク回航する前にジャイブをした際にライジャケがブームに引っかかり、ブームによって海に投げ出され、何とかプッシュピットに掴まりましたが、引き上げることで、時間を取られ、最終的に30センチぐらいの差で負けてしまいました。このレースの敗因は、落水とウインチハンドルをレッコしたことですかね。このレースは、ライフラインがあれば勝ててた気がします。
最終の第10レース目では、負けてしまったもののアンパイアの方に、全体的にいいレースをしていたとほめられました。
二宮杯に参加して、反省点としては、もっとマークの回航の練習ができていればよかったということと、練習が微風の日にしかできなかったことです。しかし、1か月ちょっとでクルーワークが一気に上達した感じがするし、マッチレースに参加して、スタート前の駆け引きやクルーワーク、ヒールバランスなど、ヨットレースで大切なことを一気に体感できたことがとてもよかったです。
また、今後、機会があればどんどんマッチレースもフリートレースも参加していきたいです。
最後に、やっぱりライフラインは必要ですね。
普段の練習では決して外さないように!!
また、マッチレースのハイクアウト紛いにライフラインの外に体を乗り出してハイクアウトしないように!!!
マッチレースは経験豊富な運営艇がいて、レスキュー体制も整っているということをお忘れなく!!