神戸大学オフショアセーリング部

神戸大学体育会所属「神戸大学オフショアセーリング部(KUOSC)」のブログです

夏整備まとめ

2014年09月22日 | 整備

こんにちは

整備担当の上村です

夏のJ24の整備が終わったので久しぶりにブログを書きます

今回の整備は見た目重視です!笑

下級生から「何やってんだあれ」と思われていることがたまにあるみたいなんで少し説明をいれつつ・・・

まずは船底

現在使っている船底塗料は自己研磨型というものを使っています

 

↑定番品です

他には加水分解型というのもあります

自己研磨型の船底塗料というのは水流で塗膜が削れていって汚れも一緒にはがしつつ、塗料に含まれている防汚成分でガードしつつ・・というイメージです(あってるかな笑?)

フジツボのつきやすさは水温、係留場所の水流によって大きく左右され、係留場所によってこのメーカーのこの塗料がよく効く!とかあるらしいです

クラブのヨットを係留しているポンドは出入り口が一ヶ所で水流はほとんどなさそう

水流が少ないということは船底塗料があまり削られずフジツボがつきやすいという意味です

ですが船を頻繁に走らせてやればそんなのは関係ないことです

J24の隣にクライナーベルクが泊まっていますが出港回数が少ないのでフジツボはそこそこついています

それに比べJ24たちは部員にひっきりなしに乗りまわされ圧倒的出港回数のおかげで船底はいつもピカピカ!の予定でしたが上架してみると・・・

 

汚れています・・

この汚れが付いている場所は船底塗料が削られて無くなってしまったところです

塗料をケチって薄く塗りすぎました

これは失敗です

塗料がちゃんと残っている場所はフジツボはついてません

これを塗った時はほぼ一定の厚みで塗っているのでこの写真を見るとヨットの塗料が削られやすいところ、厚く塗るべき場所がわかります

そしてその船底塗料を剥がします!

水流で削れるくらいなので水をかけながらサンドペーパーなどでこすると簡単にはがせます

剥がせたら塗料を塗っていきます

以前のブログ記事のコメント欄でTMGさんに「プライマーは塗らないの?」というコメントをいただきました

それで詳しく教えていただくと、プライマーの役割は何年も何回も塗り重ねられた塗膜がひび割れたりぺりぺりっとはがれたりするのを防ぐ!ということらしいです

船底塗料がぺりぺりっとなっている船をいくつか見たことありますが段差ができてしまうのでかなり抵抗が増えそうです

これを防ぐにはプライマーを塗るべきみたいです

でもクラブのJ24はこれからは毎回船底塗料ははがす予定なのでプライマーは塗りません(今のところ)

冬の整備で今までの積み重なった船底塗料をすべて剥がしましたがオンディーヌのキールが特に厚くなっていてキールの厚みが5mmは減ったんじゃないかと思います

クラブ内で「オンディーヌは遅い、でもダウンウィンドはそうでもない」というのが通説でしたがそうでもなくなりました

汚名返上!やっぱりキールの形は上り性能にかなり影響するようです

 

ローラーで塗っていきます

ハケ派とローラー派がいますが初心者が塗るのでムラになりにくいローラーを使って塗りました

キールとラダ―は黒!

黒の塗料をTMGさんに頂いちゃいました!

ハルは白!

 

船底塗料の色変えた??なんて言われますがはじめはグレーっぽい色で船を海に降ろして時間がたつと色が変わって水に浸かっている部分は白く、水面より上の部分は青っぽくなります

だからそのうち見慣れた色になります

たぶん高校化学の試験管の中で色が変わったりするアレと似たような感じじゃないかな(たぶん)

 

トーレール

写真は撮り忘れたのですが今まで全く手入れがされておらず(ニスを適当に塗り重ねた?)これは木なのか??というレベルで真っ黒で汚くなっていたので手入れしました

ひたすらサンドペパーで磨いて木の本来の色が出るまで磨きます

この木はチークなのでニスは塗っても塗らなくても良いですが塗っちゃいました

北野さんが神戸まつりヨットレースのビンゴ大会で船底塗料と勘違いしてGETしてきた高級(?)ニスです

足の出演東浦君(おっさん)

 

 

ハルをバフがけ

ついにポリッシャ―を手に入れてバフがけをしました!

バフがけというのはバフという毛が引っ付けてあるパッドでポリッシャ―という専用の機械を使ってコンパウンドで磨いてつやを出す作業です

何をやっているのかを超簡単に言うと超超超細かいやすりで磨いているということです

井上君にやってもらいました

長時間やるのはとても辛い作業ですが、井上君いわく

「途中まで腕が死にそうだったけど、ある時から何も感じなくなった」

だそうです

仕上げにワックスを塗りました

25年以上たった船ですがこんなに奇麗になりました

(景色が映りこんでいる!!)

 

他にもいろいろやりました

床板やさし板を作り直したり、艤装品を交換したり、ライフラインを交換したり、いろいろ磨いたり・・・

 

ポンドまで来てアドバイスを下さったTMGさんありがとうございました!

整備に参加してくれた部員の皆さんお疲れさまでした!

 


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1 コメント

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Unknown (TMG)
2014-09-30 22:53:27
スクレパーを研ぐのと、ホルダーを使うことだけでもかなり楽に船底掃除できたでしょ?

しかし、羨ましい環境です。人海戦術に手が届く船底、磨いてピカピカになるハル。。。

我が艇のメンテナンスはこの冬かな~。。。
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