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最近暑くなってきました。夏が徐々に近づいているようです。皆様いかがお過ごしでしょうか?5月病には皆様お気をつけください。
先日21歳になったばかり、4年で就職するか大学院へ進学するか悩んでいる。3年生の川本と申します。
前の記事で守屋さんが書いていたように、僕も1日~のクルージングとレースに4日まで参加しました。
僕が参加した艇はヒョウゴハイウェイ(以下HH)、全長30フィートほどのクルージングヨットです。
今回のクルージングを振り返ると、
平和
レースを振り返ると
壮絶
の一言に尽きるでしょう。
まずクルージングを振り返ります。
①ほぼ無風の往路の回航
写真からも分かる通り、ほぼ無風の中を機帆走でクルージング。コックピットでの菓子パーティーではコーラ味のハードグミを持ち込んだのですが、これが大好評でした。今後のクルージングでも持ちこみたいと思います。淡輪に入港する前に、スピンを1度上げたのですが、全くはらまず...それだけ無風でした。
②楽しかった(であろう)復路の回航
5日の回航は新入生5人と後半組を加えて苅藻へ!1年生とも会話できてとても楽しかった(そう)です。
回航中に日本丸に遭遇!4日のレース前にも遭遇しました。
*前半組の僕は4日のレース後陸路で帰宅したため、あくまでも推測で書きました
次にレースについて、振り返ってみることにします。
①死を覚悟した5月3日
最大40ノット近くの風が吹くという暴風のなか、岬町長杯ヨットレースが行われた。4レグ×2レースの予定。2度のゼネラルリコールもあって予定より30分遅れてレースがスタート。
艇長の上村さんも、慣れていないHHを操船する+爆風ということもあり、メインセール1ポン、ファーラージブ一部出しにし、安全にレースを進める方針に。しかし、レースが進むごとに風は強くなる。2レグ目に下るときは波がヨットを上回るスピードで後ろから追いかけてきます。そして、度重なるブローで船は数度ブローチング、うち1度はゴール直前で起こりました。
最後は1タックをいれてフィニッシュ、結局3レグ1レースでレースは打ち切りとなりました。ゴール後エンジンをかけ、ファーラーを閉まってもヒールはつき、クルーはスプレーをかぶりました。他の社会人艇ではメインセールが破れたり、けが人が発生したり...またオフショアが参加した歴代のレースの中でもトップクラスの爆風という壮絶なサバイバルレースでしたが、クルーは全員無傷でした。
②風の最高級フルコース~関空1周ヨットレース
翌日、4日。晴れのなか、関空1周レースがスタート。風の様子をメニュー形式で紹介します。
Menu1:前日のレースとは打って変わる、ほぼ無風
スタート前はそこそこの風が吹いていたものの、直前で落ち、スタートしました。体重の重い僕は下ダンビロをすることに。結局この状態が3時間以上続き、第1マークにたどり着くのに3.5時間近くかかりました。
Menu2:待ち望んだブロー@関空連絡橋
第1マークの手前から風が吹き始め、ようやくレースらしくなります。離着陸の飛行機や連絡橋を通過する電車にテンションが上がるクルーたちでした。
Menu3:第2マークから徐々に上がる風
第2マーク以降、次のマークを探していると、奥のヨットがかなりヒールしているのを発見。下ヒールを作っていた序盤とは一転、ハイクアウトをすることに。
Menu4:昨日の再来?白波とうねりと強風
空港島の西側に入ると、大きなうねりと白波が目立ち始めます。正面からくる何発ものウェーブ、前日のレースが徐々に脳裏に浮かんできます。
Menu5:昨日の再来!ゴールまでのうねりと暴風
ゴールまではメインセール1ポン、ファーラージブ一部出しに切り替えるほど、前日のレースに近い爆風が吹きだします。序盤では想像できない風の中を走ることとなりました。
体重の重い僕は上ダンビロをすることになりました。スタートから6時間少し、後半の猛スピードでゴール(ハッチの中で知る)しました。
ゴールした後もコックピットでスプレーをかぶるクルーたち(ハッチの中にいた僕を除く)。このレースでも他艇でけが人が出たり、本部艇が救護に向かうなど、この日も壮絶なレースとなりました。しかし、誰一人けがすることなく帰港できました。
僕自身7か月ぶりのクルージング&11か月ぶりのレースということもあり、まだまだ直すべき部分も見つかりましたが、いい経験もでき、スリルも感じ、非常に楽しく充実した4日間でした!
ヒョウゴハイウェイの皆さま、お疲れさまでした!