今、うちの病棟に106歳のおじいさんが入院しています。
転んで足を骨折しました。
このお爺さん、もう何年も入退院を繰り返しています。
多少認知症はあるものの、元気で穏やかなお爺さんは病棟でも人気者。
100歳のときにはNHKの某番組にも出たそうです。
自分の事はなんとか自分でできてて、トイレも行っていたのに、そのトイレで転倒しました。
足折って入院しましたけど、ほぼ寝たままの状態になってから認知症が進み、結構手がかかるようになりました。
超高齢。手術はできません。
麻酔かけた時点で天国へ行っちゃいそうなので(笑)
保存的にという方針になりましたけど、人間寝たきりになったら衰えが加速します。
今ではご飯を食べなくなって寝てばかり。
なんだかチビちゃんを思い出したな・・・。
点滴に頼っている状態。
おそらく寿命なのかもしれません。
それでも、話しかけたら答えてくれるし、笑顔も見せてくれます。
息子さんは「もういい加減に天国へ行ってくれてもいい」って仰っています。
その息子さんも、80歳間近。
実はおじいさんの奥さんも健在。
なんと100歳近いんですよ。
その老夫婦を看ている、老息子。
大変ですね。
ちょっと聞いたら106歳って素晴らしい長生きです。
家族にとっては、それどころじゃない。
人間元気でコロっ、となんてそうそう上手くいきませんね。