秋に似合う曲 「月に濡れた二人」

今日スーパーで買い物をしていると、ＢＧＭで「月に濡れた二人」がかかっていました。ものすごく懐かしい
感じがして・・・。

実は、筆者はこの「月に濡れた二人」という曲が世に出た頃、あまり好きではありませんでした。

いや、厳密に言うと、曲とアレンジと演奏は大好きでした。ゆったりとしたリズムを刻むドラムとベースの音、
幻想的な響きのするシンセのリフ、それをバックに流れるような武沢さんのギターの調べ、ソロパートでは
矢萩さんの胸にグッとくるギターの音色が響きわたり・・・。実にムードのある曲でした。

でも・・・。当時の筆者としては、この曲にはボーカルが無いほうがいいと思ってました。なんとなく、歌詞が
大人の世界すぎて・・・。
それと、ＴＶ番組での演出というか、セットや、カメラワークが今ひとつで、興ざめしました。バックに大きな月
が出ていて（この月が安っぽいハリボテのようで、実に悪趣味）、玉置さんばかりが写っていて、なぜかＴＶ
で見るといい感じではなかったような・・・。

あの曲が出た当時、筆者は高校生で、大人の世界を思わせる歌詞は苦手だったからかも知れませんね。
それでもメロディは素晴らしかったなぁ…。
それと、あの頃、音楽といえば安全地帯一辺倒だった筆者が、他のミュージシャンの曲もいろいろ聴きはじ
めた時期だったので、さほどこの曲にこだわらなかったのかも知れません。


あれから約２０年以上の月日が流れ・・・。今日、改めて聞いてみたら、ボーカルも含めて素敵な曲だと思い
ました。不思議ですね。筆者の感性が、ようやくあの曲に追いついたのかなぁ。