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アルバム『カリント工場の煙突の上に』

2008-09-28 01:23:23 | 安全地帯・玉置浩二
『カリント工場の煙突の上に』は玉置浩二さんのソロ3枚目のアルバムです。

故郷への想いと子供の頃からの思い出をモチーフにした世界。

玉置さんは作詞にも取り組んでおられますが、その深く重い内容の詞はこれまでの玉置さんの

ソロ作品や、安全地帯の頃とは全く違う雰囲気です。


CDジャケットには、玉置さんが子どもの頃に描かれた絵や、学生時代の表彰状などが並んでい

て、子どもの頃の思い出がいっぱいですね。

また、ご家族がコーラスや演奏に参加しておられて、あたたかさが伝わってきます。

筆者が特にがお気に入りの曲は、「花咲く土手に」、「カリント工場の煙突の上に」、「ダンボール

と蜜柑箱」、「西塔午前六時半」、「納屋の空」、「元気な町」 、「青いなす畑」 など。


このアルバムを聴いた感想ですが・・・。

全体的に重い内容の詞が多いです。テーマも音の作り方も、従来の作品とは異質で、アレンジも

素朴。玉置さんの心の内側にある苦しみや苦悩のようなものがひしひしと伝わってくるような気がし

ます。それと、玉置さんの周りにいる人々の玉置さんを思うあたたかい気持ちも伝わってきます。

これだけ凄い作品を世に送り出したのには、プロデューサーである須藤晃さんの存在が大きいと思

います。


おそらく、従来の玉置浩二さんの作品から大きな変化をとげているであろうこのアルバムは、ファン

の中でも好みが分かれるような気がします。

筆者は初めてこのアルバムを聞いたとき、あまりの「重さ」に驚きました。

しかし、じっくり聴き込んでいくと、その作品の良さが徐々に伝わってきました。

今では、玉置ソロの中でも、お気に入りの一枚です。
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