モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

2次試験振り返り(事例Ⅱその1)

前回の事例Ⅰからだいぶ時間が経ってしまいましたが、冬休みに入ったので2次試験の振り返りを続けたいと思います。

事例Ⅱの問題をお持ちでない方は下記からダウンロードできます。
http://www.nipponmanpower.co.jp/add/train/cyuushou/answer2004-02/data_files/cyu_2nd_q2_041012.pdf


《事例Ⅱ》
第1問(20点)
近年の収益悪化に対する品揃え戦略
【再現解答】
B社は愛犬用のペット用品を中心に、①希少性のあるオリジナル商品、②室内住居に関連する商品、③低カロリー・低脂肪ペットフード、④愛犬を車で移動させるために必要な商品、などの品揃えを強化すべきである。
【今思う解答】
愛犬家ニーズに合わせた品揃え戦略を採用し、収益改善を図る。具体的には、希少性があり付加価値の高いオリジナル商品・ウエアの開発を行うとともに、売上伸張が期待できる室内住居関連商品などを強化するべきである。

~ コメント ~
【再現解答】は試験中、与件から「機会」と思われるものを素直に抜き出しそのまま記述しただけである。もちろん間違っていないと思うがもう少し「品揃え戦略」らしい書き方があったんじゃないかと考えている。それが【今思う解答】である。
設問で「収益悪化に対処するための」とあるので「~の品揃え戦略を採用し、収益改善を図る」とまとめてみた。また具体策の前半は「収益改善 → 高付加価値商品の品揃え」でまとめ、後半部分に「POSで伸びている商品の強化」と2つの切り口を盛り込んだ。
実は今になって悩むのが、「飼い主用ウエア開発」を行うか、行わないかという点である。第2問では「自社ブランドの充実」と「飼い主用ウエアのメリット・デメリット」が問われている。
本試験ではここまで考える余裕がなかったのだが、B社が採るべき「事業の方向性」は「①顧客との関係性強化と②自社ブランド充実により競合店との差別化を図り、収益悪化に歯止めをかける」ことではなかろうか。
しからば顧客からの要望のある「飼い主用ウエアの開発」は行うべきであり、第2問・設問2のデメリットは克服すればいいのである。


第2問(30点)
(設問1)
B社が自社ブランド開発を行う際の問題点
【再現解答】
製作者が奥さんのみで、自社ブランドの生産体制が整っていないため、注文数の増加に対応できない問題がある。
【今思う解答】
奥さんのみに依存した生産体制では、商品開発・供給に限界が生じ、ブランドイメージが低下する危険性がある。

~ コメント ~
まず「自社ブランドの充実」とはどういう意味だろうか。「拡充」であればわかりやすいが、いずれにせよ「ブランド拡張」について問われていると判断した。
それを踏まえて、与件文には「オーダーメイドのウエア ~ 注文数が多く、順番待ち」「製作者が奥さんだけというのが問題」とあり、「生産体制」がネックとなっていることが読める。
この状況でさらに「自社ブランドの充実」を図ろうとしても到底無理ではなかろうか。
本試験時も今もこの考え方は変わらない。
さらに【再現解答】を改善するために2つの視点を加えた。
1つ目は「奥さん(経営者夫婦)は鑑識眼を有した仕入に長けており、生産面だけでなく商品開発・供給までに影響を及ぼす」
2つ目は「注文数に対応できないと、結果としてブランドイメージが低下する」
【再現解答】でもまんざら間違いではないと思うが、さらに良い答案で差をつけるならば上記の2つの視点は加えた方がいいと思っている。


(設問2)
飼い主用ウエア開発の(a)メリット、(b)デメリット
【再現解答】
(a)お揃いでの購入により、売上増が見込める。
   飼い主のストアロイヤルティが向上する。
(b)飼い主用ウエアの開発要員が別途必要になる。
   店内スペースが必要になり品揃えに影響する。
【今思う解答】
(a)販売シナジーにより売上や利益が向上する。
   独自性の発揮で競合店との差別化が図れる。
(b)ブランドイメージの低下を招く危険性がある。
   製品開発面の負担や在庫リスクが発生する。

~ コメント ~
これについてはメリット・デメリットいろいろあると思う。
【今思う解答】にあげた「独自性の発揮で競合店との差別化が図れる。」は第1問の品揃え戦略のコメント欄、<<B社が採るべき「事業の方向性」は「①顧客との関係性強化と②自社ブランド充実により競合店との差別化を図り、収益悪化に歯止めをかける」>>から判断して「競合店との差別化の視点」を含めた。
ただし私が【再現解答】に書いたデメリット「店内スペースが必要になり品揃えに影響する。」は明らかに間違い。
なぜなら「オーダーメイドウエア」に店内スペースに影響を与えるほどの在庫はありえないからである。
残念。


次回も事例Ⅱのつづきを振り返ります。

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