門の両脇に顔の赤い仁王が直立、その横に大きな草鞋がたて掛けてあった。 草鞋には魔除けの意味があるとか。私はそれどころでない、気がかりは「あと一つで」ただそれだけ。 もう一つ気にかかることがあった。巡礼の旅では必ずお大師さまに合うと聞いてたが、果たして自分は会っただろうか。未だのような気がする。 「あと一つなのに」気になるな・・・。 『巡礼日記』より