冬の怪談・幽霊を観るのも乙なものと「怪談 牡丹灯篭」―シネマ歌舞伎―を
観ようと出かけました。
怪談話特有の因縁の絡み合い、悲喜こもごも。
よくもよくもこれだけの因果を結びつけたものと感心しきり。
仁左衛門と玉三郎は若く、美しい二人の夫婦の呼吸はピッタリ。
面白いのはいつもの美しいばかりの玉三郎ではなく貧しい長家暮らしのおかみさん役、意外ながらそこはさすが玉三郎、お似合いでした。そして七之助のなんと若いこと。
映画は2007年の作品とか、当然ながら演ずる役者は往時の若さ。観てる我が身は
あれから17年、画面を見ながらさまざまな事が過ぎりました。当時の私は若かった。
上演時間2時間30分、楽しませて戴きながら言うのも野暮だが、怪談は夏の夜に楽しむが良いものと、冷たい北風を受けながら駐車場に向かいました。