ネパール南部の町ルンビニは釈迦生誕の地です。1997年、世界遺産に登録されました。私が訪ねたのは2001年、まだ整備の途上でした。釈迦が産湯に使った池、アショーカ王が建てた石柱ばかりが目立つ観光地でした。短時間で終わりガッカリ顔を見たネパール人の友は「せっかくの機会だから釈迦が29年間を過ごしたティラウラコットの町へ行こう」と勧めました。
30kmほどタクシーで移動、畑と林があるだけの田舎町に到着。雑草のなかに家の土台らしきものを指して「これがカピラ城の跡です」と。知識のない私は言われるままに「そうですか」と。せめてものアリバイ作りに草むらからピンポン大のレンガ破片を拾いました。これが紀元前4~5世紀のレンガなのかは不明です。21年経った今も我が書棚に鎮座していることは本物だと信じているのかも・・・・。