到着した時、ちょうどご本堂から奥様が出て来られたところで、色々説明して下さいました。古いです。
奈良時代の天平十七年(745年)に行基菩薩により開山され、聖武天皇の勅願により本堂、山門、鐘楼、三重塔などが建立されたのだそうです。
そんな昔にこんな山の中に…
妖怪だらけだったろうな。(´・ω・`)
鳥山石燕の画図百鬼夜行の本を持ってるんですが、お寺関係の妖怪って多いんですよ。
御神木の三本杉。
御本尊の毘沙門天像も他にはあまり無い杉の木で出来ていたそうなのですが…
その御本尊も阿吽の金剛力士像も今は修復に出されています。
というのも一昨年、足利は大規模な山林火災に見舞われて、徐々に迫りくる炎から守るため、近隣の方たちと緊急に避難させたのだそうです。
専門家に慎重に移送してもらう時間もなく260年振りに御厨子から持ち出された御本尊は、経年劣化もあり修復が必要で今は京都の美術院国宝修理所にいらっしゃるそうです。
こんな山の火事はどうやって消火したんですか?と聞いたら、「それがね」と。
ヘリコプターで渡良瀬川から水を汲んで来てザバァっと撒くのの繰り返しだったのよ、と。
消火の薬剤でも撒くのかと思ったら、そんな方法なんだ。
それにしてもその山林火災がハイカーの火の不始末が原因だったようで、恐ろしいと言うしかありません。ダメ絶対。
本堂に上がってお線香をあげ、御朱印も頂きました。その話は明日。
さ、天空西公園に戻ります。
公園よりもっともっと先まで歩いて行けば、行道山浄因寺まで行けるようです。
浄因寺には子どもが小さい時、30年くらい昔に行った事があって、葛飾北斎の版画にもなった断崖の上にせり出したように建つ清心亭にも上がりました。
窓から外に向かって座って脚を空中でぶらぶらさせている子どもを下から撮った写真もあります。
ものすごく歩いて大変だった覚えはあるけれどまた行ってみたいなと思ったら、今では廃寺のようになってしまっているらしいです。
そんな事を考えながら道を上がって行ったら、夫と二人で驚いて声が出てしまった!
人かと思った。
行きには全く気付かなかった。
いつかこの石も木に飲み込まれていって妖怪になるかもしれないな。(´・ω・`)