ながれぼし
あかいもみじに
ほしのあと
【流れ星 紅いもみじに 星の痕】
火球が飛翔し、色づいた木々の狭間に 流星痕が移ろい漂っている 光景
を詠う。
11月17日から18日未明にかけて、
好条件のしし座流星群が飛翔する。
「星子と星夫の中央フリーウェイ」 続編
星が流れた週末、
表参道の珈琲店

、大坊で待ち合わせ。
星夫「こないだのオリオン座流星群

、
マスター、観た?」
マスターは何の話かと、寡黙のまま首を横に振る。
星子「きれいだったね、また観たいね。
でも、首痛くない?」
星夫:「わしは、腰が痛い。

」
28の星夫は自分をわしと呼ぶ。えらそうに。

もちろん、星子の前だけで。
星子はそんな星夫が、逆に、いとおしく

想えた。
星夫は首も痛いが、それ以上に、
腰にきた様である。
店のマスターは豆を引きながら、
笑みを浮かべ、窓越しの246

を眺めている。
店の女の子は、アルバイト。
青学の子だ。

彼女が言った。
「流れ星

、観たんですか。
いいな、観たいな・・・」
星夫「しし座流星群の飛翔日は絶対お薦めだね。」
彼女「飛翔って何ですか?」
星夫「司馬遼太郎にもある、ひしょうだ、星は天空を飛ぶから
飛翔だ。」
彼女「雄大な感じで、素敵!」
マスター「いいですね、マロンですね」
皆「ロマンじゃ~」
【続く】kamo
【画像】2001年11月18日埼玉県堂平山で撮影
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