CLの決勝トーナメント1回戦ファーストレグでホームにバルセロナを迎えるナポリの主将のイタリア代表FWインシーニェがナポリの永久欠番10の元アルゼンチン代表MFマラドーナとバルサの10番のアルゼンチン代表FWメッシについて、「現在の世界最強選手はメッシだと思う。しかしマラドーナとの比較はしたくない。彼は僕らナポリっ子にとって聖なる人物だからね。僕らは落ち着いて過ごしている。相手が偉大なチームであることは分かっているので、最高の準備をしなければならない。一番強いのはメッシではあるが、対戦相手は彼だけではないからね。」と、両者の比較を避けました。
一方、メッシのバルサのスペイン代表DFピケはチームメイトであるメッシとかつてバルサでもプレーしたマラドーナについて、「マラドーナはサッカーの歴史の中でも独自の選手だった。永遠に記憶される選手だね。しかし、マラドーナかメッシどちらかを選べと言われたら、僕はメッシと言うよ。彼の魔法のようなプレーは毎日見ているからね。」と、マラドーナによりもメッシを選びました。
アルゼンチン代表の10番としてアルゼンチン代表を1986年W杯優勝に導いたマラドーナの後継者には、これまで多くの名前が挙がってきたと思います。
マラドーナと同じくレフティーの元アルゼンチン代表MFレドンドにリーベル・プレートで活躍してマラドーナも付けたアルゼンチン代表の10番を1998年W杯で背負った元アルゼンチン代表MFオルテガ。
マラドーナと同じくボカの10番を背負った元アルゼンチン代表MFリケルメに元アルゼンチン代表FWテベス。
ボカの最大のライバルであるリーベル・プレート出身からも、マラドーナも付けたアルゼンチン代表の10番を1998年W杯で背負った元アルゼンチン代表MFオルテガにバレンシアで活躍した元アルゼンチン代表MFアイマール、バルサでもプレーした元アルゼンチン代表FWサビオラにマラドーナと同じくレフティーの元アルゼンチン代表MFダレッサンドロ。
また、ナポリではマラドーナから直々にFKを学んだという元イタリア代表FWゾラもその一人だったと思います。
マラドーナとその後継者と目された共通項は、10番とレフティー、そして小柄でドリブラーだと思います。
その全てに唯一当てはまったのが、やっぱりメッシだと思います。
そして、それがいつしか後継者から比較へとステップアップしていったと思いますが、メッシがバルサでマラドーナ以上のゴールゲッターになったことで、最近は共通項を持つ別次元の存在になった感じがします。
ブラジル代表で言えば、元ブラジル代表FWペレと元ブラジル代表FWネイマールを比べる、みたいな。
また、そこに至った背景には、やはり両者のW杯やクラブでの成績も影響していると思います。
ナショナルチームでは、1986年W優勝に1990年W杯準優勝のマラドーナに対してメッシは2014年W杯の準優勝ですが、クラブでの成績はやはりメッシに軍配が上がってしまうと思います。
ただ、マラドーナのナポリとメッシのバルサとでは、それぞれを取り巻く環境が異なっているのも事実で、それがまた両者を比較する上での物差しをずらしてしまう訳ですが、、、。