いつからか レイちゃんは
「お留守番は淋しいわウンチ」 を しなくなった。
レイちゃんは 賢くなった。
その日も ワタシが パートに 行ってから
ちゃんと ゲージの トイレで ウンチを したようだ。
そんな日は ワタシが 戻ると 異常に ハイテンションで
ご褒美 牛乳を ねだってくる。
ウンチ したよ！
お母さんが 帰ってきたら
ご褒美牛乳 だよ！
レイちゃんの 頭の中は ご褒美牛乳のことで
いっぱいだったのかもしれない。
気付くと ウンチを 踏んでいた ようだ。
た、たいへんだ！
これでは ご褒美牛乳どころか、叱られる！
あせったレイちゃんは 
ペットシーツで ウンチを 拭おうと したのかもしれない。
でも、レイちゃんは そんなに 起用じゃないので・・・
前足を気にしていたら
後足に ウンチが 付いてしまったのかもしれない。
ああ、どうしよう！
と、思っているうちに
レイちゃんの 四肢は ウンチまみれ なっていたようだ。
犬の レイちゃんには もう、どうすることもできない・・・・。
「 もう、知らないよ-----！」
と、レイちゃんは 最近 お気に入りの 座布団で
お母さんが 帰ってくるのを 待っていたようだ。
気がつくと 玄関の 鍵が 開く音がして
お母さん・・・・
ではなく、 中間試験中の 高校生・次女子ちゃんが 帰ってきた。
「 わあ、大変！
次女子ちゃんや！
どおしよう！？ 怒られる！」
怖いよ、怖いよ！
お母さん、三女子ちゃん、助けて～！ 
誰もいないのに、もし こんなん なったら どうしよう・・・・
レイちゃんは 考えた。
必死で 考えた。
考えたけど、なんにも 思いつかなかった・・・
隠れたって こんな 狭い部屋では すぐに 見つかってしまう。
レイちゃんは 勇気を 出して 謝ろうと 思った。
言葉は 通じないが
レイちゃんは 一生懸命 謝った。
そしたら 次女子ちゃんが
・・・・・笑い出した。
（次女子） 「 もう、ゲージ ウンコだらけで 外にも 転がってたし、
座布団にも ウンコ 付いててさ～、最悪やったで～」
（ワタシ） 「 え。 ほんで レイちゃん 怒ったん？」
「 ううん、レイちゃん見たらさ～
尻尾を 股に はさんだまま パタパタ 振っててさ～ｗｗｗ
可愛かったから 怒られへんかった～ (^_^.)」
「 そっか～ (^_^) 」
次女子は ウンチを 掃除して 座布団カバーも 外して
ウンコの 付いた レイちゃんの手を 洗ってくれたらしい。
そんな 汚いお世話まで してくれるなんて
本当に 成長したねえ。
助かるわ。 ありがとね。
カピカピで 取れへんで～
でも、ほんま、えらいよな。
お母さん、昔 ほんまに イヤやったもん。
まだ、ゲージで お留守番してた頃の レイちゃん。
しょっちゅう ウンコまみれで でも 本当に うれしそうにさ・・・・
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