昔、道の溝を 軽々飛び越えていた レイちゃんも、
いつからか、飛び越える事が 出来なくなった。
昨年末は、
側溝をのぞき込んで、
前足が、１本落ちた。
実は、描こうと思って描きそびれていたけれど、
昨年春、１６才になった頃、
レイちゃんは、階段から、落ちるようになった。
今まで、猫を 追いかけても、
１回も、落ちた事なかったし、
いつだって、落ちそうな程、
のぞき込んでたけど、
一度も、落ちて来た事なんか、なかったのに。
１６才半のレイちゃんは、
すっかり筋力が、衰えてしまったようだ。
その為、ワタシは、階段の上に、簡単な柵を設けた。
今のレイちゃんには、もう、この高さで充分。
最近の様子からして、
この柵に 前足を掛ける事も、ないだろう。
なのに、、、
その朝の、レイちゃんは、
とてもテンションが高かった。
早くから、ワタシが起きるのを
今か今かと、待っていたのだろう。
ワタシが、立ち上がると、
勢いよく 部屋の中を 走り回り、そのまま、、、
後ろ脚を、綺麗に揃えた 華麗なジャンプで、
軽々と、柵を 飛び越えた。
犬の１６才半は、人間換算では ８３才。
いくら元気でも、
８３才で、２０代のジャンプが 出来る人はいないだろう。
テンションが高かったから、
足の調子が良かったから・・・？
犬、不思議。
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