先日はツバキとサザンカの見分け方について触れましたが、今回はツバキの咲き方について紹介したいと思います。とはいえ、すべての咲き方を紹介できるわけではないのですが、5つだけ紹介します。
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まずは一重咲きです。ヤブツバキなどがこの咲き方ですね。
(おそらくヤブツバキ)
上の写真はおしべが筒芯のツバキですが、下の写真のように梅芯と呼ばれるツバキもあります。筒型ではなく梅のような花糸をしたおしべです。
(妙蓮寺)
次は八重咲きです。一重咲きの花弁が5枚であるのに対し、花弁が10枚以上になります。
(日暮)
そして、こちらが千重咲きです。八重咲き以上に花弁が多く重なり、おしべを欠いているか落花までわからないものが多いです。
(乙女)
こちらは少し変わっていますが、唐子咲きという咲き方です。おしべの葯がすべて花弁に変化し、その様が唐子人形に似ている、あるいは唐子髷に似ていることから名付けられたと言われています。
(日光)
そして、こちらが獅子咲きです。写真はやや牡丹咲きに近いかもしれませんが、大小の花弁が不規則に並んで咲いています。
(品種名不明)
まだまだ他にも列弁咲きや蓮華咲きなどもあります。また、花の色ごとに分けるともっと細かく分類できますね。
各地のつばき園やつばき展で、咲き方に注目して観賞してみるのも楽しいですよ。