京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

鯛が一挙に何匹も釣れて大漁なり?

2021-04-19 06:35:09 | 園芸・植物・自然環境
先日、建仁寺のヒメリンゴ(姫林檎)の花を観賞した後、四条通まで戻るために少しでも人の少ない道を通ろうと思い、花見小路通のひとつ西側の通りである西花見小路通を歩いていると、道中にあったカフェの軒先に置かれた鉢にフジ(藤)の木と一緒に寄せ植えされていたケマンソウ(華鬘草)が花を咲かせているのを見つけました。




中国から朝鮮半島に分布するケシ科の多年草で、花のかたちが仏道の荘厳具のひとつである「華鬘」に似ていることが和名の由来です。




よく知られている別名には、花茎を釣竿に、花を釣り上げた鯛に見立てたタイツリソウ(鯛釣草)があり、園芸展などで流通している苗はこちらの名前で販売されていることが多いかもしれません。英名は、この花のかたちを「血の垂れる心臓」と捉えて「Bleeding Heart」とつけられています。鯛それとも心臓? 私には天日干しされたイカのようにも見えますが、飲んだくれの酒のつまみにしか見えていない?

なお、他にはフジボタン(藤牡丹)という別名もあり、葉がボタン(牡丹)に似ていて花がフジのように見えることが由来だそうです。




あまり絵にならなかったのでフジの花の写真は撮影しませんでしたが、この別名を知っていてフジと寄せ植えされていたのでしょうか。だとしたら、ちょっと粋ですね。

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