京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

節分にまつわる植物といえば?

2017-02-03 08:59:50 | 歳時記・文化・芸術
今日は節分ですね。
京都の寺社では、早いところでは昨日からですが、節分行事が行われていますね。

今日はご家庭でも、恵方に向かって太巻き(恵方巻き)にかぶりついたり、イワシの塩焼きを召し上がり、その後、豆まきをされるところが多いでしょうか。

さて、節分にまつわる植物といえば、何を思い浮かべるでしょうか。
おそらく、豆まきにつかう「大豆」か、イワシの頭を挿す「ヒイラギ(柊)」でしょうか。

実はトベラも節分にゆかりのある植物です。


Photo by お花の写真集


トベラは、東北地方南部以南から韓国、中国、台湾の海岸沿いに生育し、乾燥に強いことから公園や道路の緑化帯に植樹され、おそらく一度は目にされている植物です。

このトベラには特有の臭気があり、火にくべるとひどい悪臭を放ちます。また燃やすとパチパチと音を立てて燃えます。

この悪臭と音で鬼を退治しようというわけで、節分にトベラをヒイラギの代わりに玄関の扉や戸に飾る地域もあり、トベラという呼び方も「扉の木」がなまってトベラになったと考えられています(漢字では「扉」と書きます)。

特有の臭気があるこのトベラですが、可憐な白い花を5月頃に咲かせ、果実は蒴果で10月頃にはじけて赤い種子が顔を覗かせます。春になったら、近くの公園等でトベラを探してみてはいかがでしょうか。


(トベラの花)



(トベラの果実)


なお余談ながら、節分は通常2月3日ですが、毎年2月3日であるのは1985年から2024年頃までの間だけだそうで、過去は1984年まで閏年は2月4日だったらしく、2025年以降は西暦を4で割って余りが1になる年は2月2日になるそうです(あくまでも現時点での軌道計算予測なので、2025年より早く2月2日になる年がくるかもしれないそうです)。

節分に関する雑学でした。
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