京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

街路樹の下で咲き誇るクリスマスローズ

2020-01-29 07:21:44 | 園芸・植物・自然環境
京都大学医学部附属病院の東側を通る東大路通の歩道に植えられている街路樹のイチョウの木の下で、純白の花を咲かせているクリスマスローズを見つけました。寂しげなイチョウの足元を華やかにするため、だれかが植えられたのでしょうか。




地中海沿岸が原産地のキンポウゲ科の多年草で、花弁に見えるものは実際は萼片で、本来の花弁は蜜腺になっています。学名は「ヘレボルス・ニゲル」で、クリスマスの頃に咲き始めるバラのような花であることから、英語では「クリスマスローズ」という名前で呼ばれています。




ただ原産地のヨーロッパではクリスマスローズは「ヘレボルス・ニゲル」だけを指すのに対し、日本では近縁種の「ヘレボルス・オリエンタリス」やヘレボルス属の交配種なども含めた総称として使用されています。

近縁種の「ヘレボルス・オリエンタリス」は四旬節(受難節。英語ではLent)の頃である2月から3月にかけて咲くため、ヨーロッパでは「レンテンローズ」と呼ばれ、交配種は「ガーデンハイブリッド」と呼ばれています。日本でも交配種を「ガーデンハイブリッド」と呼びますが、多くは「クリスマスローズ(ガーデンハイブリッド)」という使い方だと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 境内に甘い香りが漂う大蓮寺... | トップ | 房咲き水仙いろいろ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。