高野川河川敷を散策していると、河川敷に植栽された樹木だけでなく勝手に生えた樹木も、落葉樹は新しい葉を広げ始めていますが、葉腋にふと見えた花というか実らしきものが気になって近づいてみたら……
どうやらクワ(桑)の雌花のようですね。昨年、河川敷でクワの実らしいものをつけている樹木があったことには気づいていましたが、その後はしっかり確認することもなく、うっちゃったままでした。
雌雄異株なので近くに雄株があるのかどうかわかりませんが、クワは風媒花でかなり離れた場所に雌株と雄株があっても受粉するらしいので、もうちょっとしたら結実し始めるでしょうか?
さて、題名と違って「クワ」とちょっと濁した書き方をしましたが、クワと呼ぶ植物には在来種のヤマグワ(山桑)の他に養蚕の文化や技術とともに日本に渡来した中国原産のマグワ(真桑)があるのですが、たぶんこれはヤマグワでしょうね。
ただ、ヤマグワは花柱が長いので子房の基部で二裂することはないようですが、何だかこの写真では子房の基部で花柱が二裂しているように見えるし……どうなんでしょう?
ヤマグワは葉の先が尖るがマグワはあまり尖らないとか、ヤマグワは葉柄や葉の表面に毛が見られるとはいうものの、何だかどちらだろうかと迷ってしまいます。
判断材料のひとつに、ヤマグワの実は熟したときに花柱が少し残ってトゲトゲした感じになるということなので、マルベリーを楽しみにもう少し様子を見てみようかな。