東山二条の交差点から二条通りを西へ、二条通と仁王門通の間だけを結ぶ西寺町通と交差する場所に置かれた鉢で、かわいらしい花が咲いていました。
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アニソドンテアの花です。こちらは正式な名称(学名)はアニソドンテア・マルバストロイデスになるかと思いますが、南アフリカ原産のアオイ科アニソドンテア属に分類される常緑低木です。狭義では、近縁のアニソドンテア・カペンシスだけなのかもしれませんが、花の見た目がサクラ(桜)に似ていることからサクラアオイ(桜葵)という和名がつけられ、日本語の属名のサクラアオイ属です。ちなみに英名は、原産地の南アフリカとマロウに似ていることから African Mallow あるいは Cape Mallow と呼ばれているようです。
サクラといえば今年はジュウガツザクラが先月から咲き始めています。似ているかな?
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京都御苑のジュウガツザクラ(過去記事より再掲。2021年9月撮影)
そうそう、ソメイヨシノも返り咲きしていました。
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京都御苑のソメイヨシノの返り咲き(過去記事より再掲。2021年10月撮影)
花の開き方が違いますが、数年前に初めてこの花を見たときに同じアオイ科で別属のアブチロンの仲間かなと思いました。でも、見比べてみると少し違いますね。
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アブチロンの花(過去記事より再掲。2018年7月撮影)
ここからは少し脱線話ですが、この属名のアニソドンテアがなぜか覚えにくく、どうしても「アニドソンテア」「アニソンドテア」のように文字の並びがてれこになってしまいます。あ、ひょっとして「てれこ」って方言かな。あべこべという意味です。