京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

「まだ?」それとも「もう?」

2018-12-20 07:53:20 | 園芸・植物・自然環境
アスファルトと路肩の隙間に根を下ろしているのかな。百万遍から少し西を南北に通る鞠小路通の道端でツタバウンラン(蔦葉海蘭)が咲いていました。




「まだ咲いているの?」なのか、それとも「もう咲き始めたの?」なのかわかりませんが、花を見ると何だかやっぱり寒さで少し弱々しく見えます。




地中海地方原産で、大正時代に観賞用としてロックガーデンに植栽するために導入されたツタバウンランですが、逸出してあちこちで帰化しているようです。もともとの生育場所が岩場などのため、都会のコンクリートジャングルはツタバウンランにとっては格好の場所のようですね。同じくこういった場所が好きで、帰化植物としてあちこちで野生化しているのにヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)がいますね。




ヒメツルソバはヒマラヤ地方原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたようですが、こちらも道端などでよく見かけますね。ヒメツルソバなどは、きれいだからといって肥料の効いた花壇や鉢に植えても、花が咲かなかったり、場合によっては育ちが悪くなることもあるそうです。性質が強いということもあるのでしょうが、人間の生活環境にもともとの生育場所に似ているような場所が多いということも、野生化して生き残れる大きな要因なのでしょうね。
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