京都大学医学部附属病院の近くにある京都教育文化センターの花壇に植えられたコキアは、まだまだ多くが緑色をしていましたが少しずつ赤く色づき始めていました。
枝を束ねて箒にしたことからホウキグサ(箒草)やホウキギ(箒木)といった和名があるように、姿そのものも箒を逆さにしたように見えます。そのような姿で花壇に数本並んでおり、よく見ると枝に何か粒々のようなものがあることに気づきました。
最初は花かと思いましたが、どうやら実のようでコキアの場合は胞果と呼ぶようですね。
この胞果は食材にもなり、食用のコキアから採集されたものが、秋田県の特産物で畑のキャビアとも称される「とんぶり」です。
とんぶりの簡易な作り方は、赤く色づいたコキアが茶色くなった頃に、容器で受けながら枝をしごくようにして実を収穫し、沸騰させたお湯で30分から1時間程度茹で上げればよいそうです。茹で上がったら水に入れた桶に移して手でよく揉み、水に浮いた殻などを取り除いて沈んだ実を取り出せばよいそうです。
もう少し手間を掛けるなら、植えたまま自然乾燥させるのではなく、前もって身が落ちないように刈り取って室内で数日間乾燥させてから棒などで枝を叩いて実を落とす方法でもよいようです。
ちなみに『とんぶり』とは、食感が魚のハタハタ(鰰)の『ぶりこ』に似ていて、唐伝来(コキアは平安時代の頃に中国経由で日本に渡来したそうです)のものという意味でつけられた『唐ぶりこ』が転訛したものだそうです。さて、このコキアの実でも作れるのかしら?
『とんぶり』や『ぶりこ』の名前が出てきて、
とても懐かしくコメントさせて頂きました(*^^*)
主人の故郷が秋田なので、田舎に行くと昔は
良く義母と義父がご馳走してくれました。
『とんぶり』は、まさしく畑のキャビアですね。
『ぶりこ』は昔は沢山採れて、父が酢を入れた鍋で茹でてくれると、ピンク色に変わるのですよ。口に入れるとプチプチ潰れる食感が何とも言えず、その汁がたまらなく美味しいのですよ。もうだいぶ前からハタハタの保護のために、
勝手に昔のようには採る事が出来なくなりました。
密漁もする人がいた様です。
もう皆亡くなってしまったので、
美味しかった『ぶりこ』も食べられなくなって、
寂しいです。
長くなってしまって、ごめんなさい(-_-;)
私の知らなかった事などがありましたし、
懐かしくなってついつい・・・。
失礼いたしました。
ありがとうございます(^^♪
懐かしいものに出会うと、昔の思い出や出来事がいろいろとよみがえり、それらに浸りながら楽しいひと時が過ごせますよね。
しかしながら、なんでも手軽に入手できるようになった時代になったとは言え、そう簡単には手に入れられないものもあること。コメントを拝見しながら幸せとは何かを考えてしまいました。
ありがとうございます。