連休終盤にカメラを持ってぶらぶらと近隣を散歩していると、ちょっと変わった花を見つけました。
何だか、雌しべや子房のあたりにミカン(蜜柑)の房があるような花で、花を見ただけでは植物の名前がわからなかったのですが……
葉っぱを見てみると、ミカン科に分類される野草のマツカゼソウ(松風草)に雰囲気が似ています。この写真では双方ともちょっとわかりにくいですね。
マツカゼソウ(過去記事より再掲。2019年9月撮影)
ミカン科とあたりをつけて調べてみたら、早速に該当する植物がわかりました。ヘンルーダです。ハーブ好きな方ならルーやコモンルーの名前のほうがなじみがあるかもしれません。
地中海地方原産の多年草で、昔はさまざまな効能を期待して食用や薬用に使われてきましたが、のちに有毒成分が含まれていることが判明したため、近年はもっぱら香りを楽しむ観賞用として植えられているだけのようですね。
このヘンルーダという名前は、分類状の属名(Ruta)だけでなくミカン科の科名(Rutaceae)の由来にもなっているそうで、日本でも昔はヘンルーダ科と呼んでいたそうですが馴染みがないため、同じ科に属する柑橘のミカンを科名としてよぶようになったそうです。
ヘンルーダという名前を見て「へぇ、ルーだ」としょうもない駄洒落が頭に思い浮かんでしましましたが、名前は知っていても花は見たことがなかったので、良い勉強になりました。