6月に入って授業が始まった第四錦林小学校の校庭から、柵越しに東一条通の歩道に顔を出していたゼフィランサスの花。元気な子供達の声が戻ってきて、うれしく思っているかもしれません。
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中央アメリカから北アメリカ南部、南アメリカや西インド諸島に分布するヒガンバナ科の多年草で、一番よく知られているのが白い花を咲かせるタマスダレ(玉簾)でしょうか。そのため属名も日本ではタマスダレ属と呼ぶこともあります。
日本には江戸時代の終わりから明治時代初期に渡来し、すでに江戸時代に医薬用として渡来していたサフランに花のかたちが似ていることからサフランモドキというあまりありがたくない名前も持っています。なおゼフィランサスという名前はギリシア語で西風の神を表すゼピュロス(Zephyros)と花を意味するアンサス(Anthus)を合わせたものですが、その由来は詳しくわかっていないそうです。
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またゼフィランサスは同じヒガンバナ科のハブランサスとともに、雨が降った後に一斉に開花することから「レインリリー」という別名で呼ばれることもあります。このゼフィランサスとハブランサスはよく似ているのですが、その違いはご存じですか?
一番よく耳にすることが多いのが、ゼフィランサスは上向きに咲いてハブランサスは横向きに咲くという違いです。でも、ゼフィランサスも横向きに咲いているように見えることもあります。
こちらは金戒光明寺の塔頭のひとつの西雲院の花壇で咲いていたゼフィランサスですが、このように上向きに咲いているかと思うと……
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隣ではこんなふうに横向きに咲いている花もあります。
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となると、おそらく「じゃあ、他に違いを区別するポイントはないの?」となりますよね。じつはあるんです。
これまでの写真をもう一度見返してほしいのですが、ゼフィランサスは雌しべの先端や雄しべの葯が花弁から突き出すように出ていることがわかるかと思います。
対してハブランサスは、フリーフォトをお借りした下の写真を見ていただくとわかるように、雄しべが花弁に隠れるようになっており、雌しべもそれほど突き出さずに先端が少し上向きになります。
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ハブランサス(Photo by いろいろ写真素材)
花の向きより、雄しべや雌しべの形状で区別するほうがわかりやすいかと思います。またハブランサスのほうが、品種にもよりますが、若干草丈が高いかもしれませんね。
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中央アメリカから北アメリカ南部、南アメリカや西インド諸島に分布するヒガンバナ科の多年草で、一番よく知られているのが白い花を咲かせるタマスダレ(玉簾)でしょうか。そのため属名も日本ではタマスダレ属と呼ぶこともあります。
日本には江戸時代の終わりから明治時代初期に渡来し、すでに江戸時代に医薬用として渡来していたサフランに花のかたちが似ていることからサフランモドキというあまりありがたくない名前も持っています。なおゼフィランサスという名前はギリシア語で西風の神を表すゼピュロス(Zephyros)と花を意味するアンサス(Anthus)を合わせたものですが、その由来は詳しくわかっていないそうです。
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またゼフィランサスは同じヒガンバナ科のハブランサスとともに、雨が降った後に一斉に開花することから「レインリリー」という別名で呼ばれることもあります。このゼフィランサスとハブランサスはよく似ているのですが、その違いはご存じですか?
一番よく耳にすることが多いのが、ゼフィランサスは上向きに咲いてハブランサスは横向きに咲くという違いです。でも、ゼフィランサスも横向きに咲いているように見えることもあります。
こちらは金戒光明寺の塔頭のひとつの西雲院の花壇で咲いていたゼフィランサスですが、このように上向きに咲いているかと思うと……
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隣ではこんなふうに横向きに咲いている花もあります。
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となると、おそらく「じゃあ、他に違いを区別するポイントはないの?」となりますよね。じつはあるんです。
これまでの写真をもう一度見返してほしいのですが、ゼフィランサスは雌しべの先端や雄しべの葯が花弁から突き出すように出ていることがわかるかと思います。
対してハブランサスは、フリーフォトをお借りした下の写真を見ていただくとわかるように、雄しべが花弁に隠れるようになっており、雌しべもそれほど突き出さずに先端が少し上向きになります。
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ハブランサス(Photo by いろいろ写真素材)
花の向きより、雄しべや雌しべの形状で区別するほうがわかりやすいかと思います。またハブランサスのほうが、品種にもよりますが、若干草丈が高いかもしれませんね。