goo blog サービス終了のお知らせ 

京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

これも野苺のひとつです

2020-05-28 07:10:20 | 園芸・植物・自然環境
志賀越道と交差する白川疏水通の歩道近くで、ちょっと変わった花が咲いていました。




雄しべと雌しべを紅色の花弁が包むような咲き方です。あるいは花弁で束ねるとも言えるような咲き方でしょうか。




葉っぱを見るとイチゴのように見えます。




ちょっと調べてみたら、ナワシロイチゴ(苗代苺)という、日本全土の日当たりのよいところに生える野苺の一種でした。苗代作りの頃に花を咲かす野苺であることが和名の由来のようで、他にもサツキイチゴ(皐月苺)やサオトメイチゴ(早乙女苺)といった別名でも呼ばれることから、田植えにまつわる名前が多いようです。

クサイチゴ(草苺)やキイチゴ(木苺)など、他の野苺の花は完全に開き切りますが、ナワシロイチゴの花だけは開ききらず、特徴的な花をしているようです。こんな咲き方で受粉できるのかなと思ったのですが、この花弁が落ちた後に雄しべの葯が成熟して雌しべに受粉するんだそうです。




まだまだ蕾も多く見られ、ちょうど花が咲き始めたばかりという感じだったので、また実が熟す頃に確認しに行ってみようと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鋭い棘がアリも突き通す | トップ | 本当の花はここにあります »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。