一週間ほど経ちますが、そろそろ咲き始めているかなと先週の日曜日に参拝がてら大蓮寺を訪ねてみると……
咲き始めていました。こちらは『小舞妃』という早咲きの品種で、好きな花蓮のひとつです。小型で一重咲きの中国蓮系品種になるそうで、花弁の基部の淡黄色と花弁先にかすれるように入る紅色が特徴的です。ちなみに『舞妃蓮』という花蓮もありますが、こちらは上皇陛下が皇太子時代にアメリカより持ち帰った『王子蓮』と古代蓮のひとつの『大賀蓮』を交配してできた品種だそうです。因果関係はなさそうですが、舞妃蓮の命名は咲き姿が女性の舞い姿に譬えたものだそうで、命名の由来は咲き姿を同じように譬えたものなのかもしれません。
そしてこちらは『飛紅』という品種の花蓮です。来歴等は詳しく調べきれていませんが、八重の濃紅色の花弁が特徴的な花蓮です。
最後に蓮の葉に隠れるように咲いていたのがこちら『西円寺青蓮』という花蓮です。
中国に留学した僧侶が中国廬山の池(慧遠大師が建立した東林寺の蓮池か?)から白蓮(廬山白蓮)の種子を持ち帰り、山口県の青海島にある西円寺で開花したことから名づけられたそうです。なお西円寺には『真如蓮』という蓮が蓮池に昔はあったそうですが、今は分院の法船庵の蓮池にあるそうです。真如蓮の来歴は不明だそうですが西円寺青蓮か廬山白蓮の実生苗ではないだろうかと考える人もいらっしゃるようですね。
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ふと七十二候に『蓮始開(はすはじめてひらく)』というのがあったことを思い出して調べてみると、二十四節気のひとつ『小暑』の次候で、時期は7月12日から16日頃でした。京都府立植物園で実施される観蓮会も7月上旬で今年は7月8日から10日でちょうど同じ時期ですから、昔から変わらずこの頃が見頃になるということなのでしょう。ちなみにこの3日間は京都府立植物園は早朝開園となるため午前7時30分から開園となります。早起きして観賞してみてはいかが?