今週は京都市内の小学校から3年生の皆さんが体験学習に来られました。
生産組合では北山杉の育成や丸太に関するビデオを見たり、さまざまな種類の丸太の展示見学、そして北山丸太を使って簡単なクラフトを作るなど「見て、触れて、学ぶ」ことが出来ます。
学校などの団体さんは勿論、家族や個人の方も大歓迎! 夏休みの自由研究などにも好評です。
この日は準備万端...で、担当スタッフ達も朝からバタバタと段取りを決めて到着を待っていました。
3クラス、総勢120名の生徒さんがバス3台で到着。運転手さんやガイドさんも清々しい空気を満喫してられるように見えます。
ご用意したのは枝打ち見学とこむき体験・会議室でのお話と質疑応答・クラフト体験の3コース。
およそ1時間半の間に各クラスがローテーションで全部を体験されました。
センター内に入る時、子ども達から「わぁ、いいにおい~」の声があがり何だか嬉しくなりました。
前もって学校で学習されていたので、予備知識も十分。実際に丸太を見ながら年輪の細かさや枝打ちの話に熱心に耳を傾けています。
「何か質問はありますか?」の問いかけにたくさんの手が挙がりました。
その中で私たちの笑いを誘ったのは「一本いくらですか?一番高いのでいくらですか?」という質問。
流石に現代っ子と言いましょうか。けれど大切に育てられた北山丸太の価値を値段で推し測ろうとしてくれたのであれば...この学習の一つの意味を成したのでは、と思います。
一方では枝打ち見学が始まるところです。
「カマで枝を打ちます。触ったら手が切れるくらい鋭い刃ですよ。」
梯子よりもっと高いところで枝を打つ職人さん。木とともにゆらゆらと揺れながら、足はしっかりと木に巻きついている姿に「おぉ~~凄い!」と感嘆の声があがります。
次はこむきの体験です。水に浮かべた丸太にみんな大喜び。ビーバーの赤ちゃんみたいに楽しそうにころころと丸太をころがしています。
順番に並んで、教わりながら「こむき」を体験しています。みんな、なかなか上手です。あっという間に薄い皮がなくなってしまいました。
生き生きとした表情を見ていると、「何かをする」と言うことは本当に子ども達の意欲をそそるのだなぁと感じます。
お終いは倉庫にてクラフト、可愛い温度計を作ります。
用意されたのは二箇所が平面にカットされた短いタルキ。広い方の面に温度計をボンドで貼り付けて、もう一方の面にはカマボコ型の小さな足を付けます。市の前なので、倉庫にはたくさんの丸太が並べられています。
貼り付ける前にサンドペーパーで余分なひげを擦り取り、きれいにします。ボンドが多すぎてもうまく接着できません。ワイワイ、ガヤガヤ。
最後に「北山杉」の焼印を押してもらって出来上がり。側面に一つ押すのですが、両側とか上の方にも!とか3箇所も押してもらった生徒さんもいて、焼印担当スタッフはてんやわんやでした。
終わってみればあっという間の1時間半足らず。
十分な時間ではなかったかも知れませんが、バスの中から笑顔で手を振って帰って行く生徒さん達を見送りながら、水の中の北山丸太やクラフトを作りながら握り締めたタルキの感触、見上げた枝打ちの感動が、大きくなっても記憶の一部に残ってくれたら...と思うのでした。
皆さんも自然の中に身をおいて北山杉の香りに包まれてみませんか?
※ 体験学習や見学についてのお問い合わせは京都北山丸太生産協同組合075-406-2955まで。
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