去る8月2日の日、北山杉の伝統的乾燥方法である『本仕込み』作業が行われ、多数の見学客、マスコミ、行政関係の方々と一緒に、我々スタッフも“観客”として見学に参加しました。
会場近くの北山杉。バランスのとれた、いかにも北山杉らしい素晴らしい林です!
主催者から見学参加者への挨拶。今年の見学参加者は特に多かったそうです。
きれいな杉林を横目に見ながら、
会場へ出発です!
木材運搬用モノレールがありました。年季が入っています。
傾斜のある杉林の間の山道を更に進むと、
今まで見たこともないようなきれいで立派な北山杉の林!! この上が本日の会場です。
会場に着き、上から見た『本仕込み』作業の様子。
全景が良く見えないので、杉林、いや“崖”を降りることにしました。
少し降りるとやっと全体が見えました。が、まだまだ迫力が足りません!もっと下へ行きましょう!
「真下からの作業風景」!圧巻です!!!
更にもう一枚!
近づいてみると作業風景はこんな感じ。
木の根元はこうなってます。怖くないんでしょうか?私は絶対無理ですね(^^;
当日の仕事のスケジュールの関係上、我々スタッフの見学会参加はここまでとなりました。
後日、本仕込みが完了した様子を再度撮影に行きました。
前回も登った道なんですが、「こんなにきつかったけ(^^;?」と思いつつ登っていくと、
見えました!きれいに槍組された北山杉丸太が並んでいます!!!
上からはやはり全体が見渡せないので、降りてみましょう。
きれいに皮剥きされて「槍組」に組まれた北山杉!!見事です!!!
職人さんは特に意識はされていないのかもしれませんが、高い技術で作られたものはやはり美しい!!
これはもう“芸術作品”です!!!
この状態で5~6日乾燥させた北山杉丸太は、表面に艶と粘り、優美な色調が現れ、かつ割れにくいものになり、昔は北山杉の乾燥方法と言えばこの『本仕込み』でした。
しかし時代の流れと共に減少の一途をたどり、今や殆どやっている所はなくなりました。作業のできる職人も年々減少し、作業チームを指揮できる親方はもはや一人になってしまったとのことです。
今や『本仕込み』は、“伝統行事”というイベントに近いものになってしまっているのが現状です。
北山杉の需要が伸び、『本仕込み』を主要生産技術として残せるのが一番良いのでしょうが、それができなければ、“伝統文化”“無形文化”として技術だけでも後世に伝える必要があるのでは?そんな想いを強くしました。
「北山の、里に伝わる本仕込み、永久に続けよ森人の技」 ・・・・ おそまつ!
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