一日雨が降っている。こんな日は好きな音楽と
本があれば楽しい一日になる。
本箱から引っ張り出してきたのは、寺山修司と山口瞳。
どちらも何回も読んでいるのだが飽きない。
まずは山口さんの居酒屋兆冶を読む。
映画のなかでは健さんが演じていてどうしてもその印象が強い
のだけれども本のなかの兆冶はあそこまで男臭くないように思う。
もう少しだけ気が弱く、いじけている。
でもそこがたまらなくいい。
私の住む街にもきっとありそうな、いそうな居酒屋の親父だ。
ただ映画のラストシーンは本の中にはない。
初恋の人を失い、悲しみにくれながらもモツの串を打ち続ける
旦那にその心根を慮って「人が心に思うことは止めようがない」
って涙こらえる加藤登紀子・・・それになにも答えない健・・・
大人の恋愛だな。ってそこだけは勝手に映画に自分で繋げる。
はぁ~いいなぁ、普通の人の日常ってのは本当に美しい。
人は日常の中に大なり小なり、日々ドラマがあってその役を
演じている、誰に見てもらう訳でもなく、ただその瞬間は
間違えなく自分が主人公。
馬やぶれて草原あり、競馬への望郷どちらも詩人寺山が毎週
行われている競馬を一篇の詩に昇華させる。
こんな観点でものが見れたらどんなに人生は深く悲しいのだろう
と思ってしまう。
ちょうどこんな大雨の昭和40年の日本ダービー、400キロ
そこそこの小さな逃げ馬が自分の弱さから逃げるように2400メートル
を駆け抜ける。そこに寺山は自分の親友が逃げ切った事を重ね合わせ
その2年後その馬キーストンがレース中に骨折すると一発の銃声を
耳の中に聞く。う~んどんな頭の構造をしているのだろう。
私も小さい頃から空想、夢想の類は得意なのだが決定的に何かが違う。
映画もいいけど雨の日は本だな。雨だれの音が周囲の雑音をかき消し
行間のなかに没入させてくれる。普段はまったくと言っていいほどない
集中力が高められる。ただ同じ本を何回読み返しても読み終わると
友人をひとり失したような寂とした気分になってしまう。
さぁ気を取り直してつぎつぎ・・・つぎは開高さん・・・
本があれば楽しい一日になる。
本箱から引っ張り出してきたのは、寺山修司と山口瞳。
どちらも何回も読んでいるのだが飽きない。
まずは山口さんの居酒屋兆冶を読む。
映画のなかでは健さんが演じていてどうしてもその印象が強い
のだけれども本のなかの兆冶はあそこまで男臭くないように思う。
もう少しだけ気が弱く、いじけている。
でもそこがたまらなくいい。
私の住む街にもきっとありそうな、いそうな居酒屋の親父だ。
ただ映画のラストシーンは本の中にはない。
初恋の人を失い、悲しみにくれながらもモツの串を打ち続ける
旦那にその心根を慮って「人が心に思うことは止めようがない」
って涙こらえる加藤登紀子・・・それになにも答えない健・・・
大人の恋愛だな。ってそこだけは勝手に映画に自分で繋げる。
はぁ~いいなぁ、普通の人の日常ってのは本当に美しい。
人は日常の中に大なり小なり、日々ドラマがあってその役を
演じている、誰に見てもらう訳でもなく、ただその瞬間は
間違えなく自分が主人公。
馬やぶれて草原あり、競馬への望郷どちらも詩人寺山が毎週
行われている競馬を一篇の詩に昇華させる。
こんな観点でものが見れたらどんなに人生は深く悲しいのだろう
と思ってしまう。
ちょうどこんな大雨の昭和40年の日本ダービー、400キロ
そこそこの小さな逃げ馬が自分の弱さから逃げるように2400メートル
を駆け抜ける。そこに寺山は自分の親友が逃げ切った事を重ね合わせ
その2年後その馬キーストンがレース中に骨折すると一発の銃声を
耳の中に聞く。う~んどんな頭の構造をしているのだろう。
私も小さい頃から空想、夢想の類は得意なのだが決定的に何かが違う。
映画もいいけど雨の日は本だな。雨だれの音が周囲の雑音をかき消し
行間のなかに没入させてくれる。普段はまったくと言っていいほどない
集中力が高められる。ただ同じ本を何回読み返しても読み終わると
友人をひとり失したような寂とした気分になってしまう。
さぁ気を取り直してつぎつぎ・・・つぎは開高さん・・・
知らなかったのですが、居酒屋兆冶のそのラストシーンいいですねぇ...
今週末お伺い致します。詳しく聞かせてくださいな!
仕事だから仕方ないのであるが、こんな日に
外を歩けば、そりゃ、濡れネズミになってもムリ
は無く、狭い部屋は洗濯物で妙に湿気っぽい。
やはりこんな日は、家でゆっくり本でも読みたい。
居酒屋兆冶は文庫が出てるのを知らずに、実は映画から先に見てしまった。
後に、ellaさんから聞いて文庫を読んだ時に映画の登場人物と
文庫の登場人物を照らし合わせてみたが、これが以外にイイとこ突いていて、適役が多い。
もう10年近く前になるだろけど、昭和バイパス沿い中央道交差点近くの
ビデオハウスで借りた筈...。
今でも置いてあるだろうか???
こちらも結構な降りです。おかげでどこにも行けずに本を読んでいる次第です。MUDさんも読んでいると言っていた大田さんの居酒屋大全、それに勝るとも劣らない行きつけの店ってのが山口さんでございますので、次の機会にでも・・・
それにしても…
気持までも湿っぽくなる…『はぁぁぁ~』深く長いため息をひとつ…