Lady Ella

ひとり語り・・・

蕎麦・・・おかめのお話し。

2005-02-03 19:44:43 | 酒のあて
 今日はおかめそば。こいつも抜きで頂くと十分過ぎる程の酒のあてになるもんである。
 名前の由来はそのものズバリ、おかめに具の並べ方が似ているからなのである。島田湯葉を丼の上の方に置いて、髪に見立てる、もしくは目だって説もある、鼻はまつたけの薄切りか、なければ三つ葉。そしてなくてはならない下ぶくれを演出するかまぼこを二枚。
 これが基本の形で、店によっては卵焼きを三角に切って襟元にしたり、髪飾りとしてシイタケや青味を入れたりする。呑み助には具が多ければ多いほど楽しいんだけれども、まぁあんまりゴテゴテしててもねぇ。
 で、こいつは幕末の頃に下谷七軒町(台東区根津)にあった太田庵が考え出したもんで、これが大当たり、屋号まで「おかめ太田庵」にしてしまったっくらいに人気を博したのだそうです。
 夕べ、Kuroyasuさんに「おかめってなぁ、まつたけが入ってはじめておかめなんでしょうねぇ」って言われて、ちょいと調べてみたんですが、最初の頃は絶対的にまつたけ。だから時期も11月のまつたけの時期だけだったようです。おかめはお多福とも呼ばれる縁起もの。だから11月の酉の市と関わりが深く、その時期のみの限定品だったようです。その後は塩漬けの技術が普及して通年、食べられるようになったのだそうですが、戦後はまつたけ自体がとれなくなって高くなってしまい、三つ葉なんかで代用されるようになったそうです。
 でもなぁ、な~んで呑み助はかまぼこ好きなんだろう。あの淡白さがいいのかな、でも美味い奴ぁ~こいつもいい酒のあてです。ぜひにちょいとの贅沢で一本2000円以上の奴を食ってみて下さい。日本酒にはぴったりでございますから。
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