「あ~ちびカツが食いてぇ~」と、なった私は近所の肉屋に寄る。
惣菜コーナーに既にちびカツはなかったのだが、まだ間に合う。揚げてくれるのだ。
私の前には小学生と思しき2人連れ。たぶん・・・兄弟。
「ボクは肉じゃがコロッケに串かつ・・・それと・・・」
「あっいつものようにレシート、お金は別々に・・・」
「これで、ボクは340円くらい・・・妹は・・・これで・・・ほら自分で選べよ」
横にいる弟らしき少年に指示を出す。
「お前も340円くらい、計算できるだろう?」
「ボ・ボ・ボクねぇ、ハムカツにガブリ・・・」
「あっハムカツはないから揚げるからちょっと待ってくれる?」って、おばちゃん。
「ちょっと時間がないから・・・」
「おい・・・シューマイ2個にしろよ、それになんかコロッケ選んで・・・」
「う・ううん・・・じゃ~それに野菜コロッケください」
「はいはい。え~と、ちょうどそれで340円」
・・・・・固まった兄。手の中に残っていたのは335円。
「おばんちゃん・・・マケて」「335円しかなかった」
「う・うん・・・いいわよ。おニイチャンしっかりしてるからねぇ」
確かに・・・この兄、しっかりしている。言葉使いも丁寧だ。
それに、たぶん、1000円で兄弟3人ぶんのおかずを買いにきている。
ちょっと楽しくなった私は財布の中を確認する。あった。1円玉が5枚。
「おい・・・」そーっと弟に声を掛ける。
「使え」5円渡す。
「いえ・・・困ります」「大丈夫です」声がでかい。
めざとく気付いた兄は・・・
「大丈夫です。大丈夫ですから」って言う。
「大丈夫じゃ~ねぇよ。おばちゃん、あとでレジが合わなくなっちまう」「使えよ」
「ありがとうございます。ボクは○○小学校5年、○○○○です」
「あはははは・・・えらいな。しっかりもんだ」本当に愉しくなる。
おばちゃんは微笑んでる。私の意図するところを汲んでくれたようだ。
金の問題じゃ~ないんだ。みんなが出来そうなことをしようとしただけ・・・
「しっかりもんのおニイチャンでねぇ・・・あっちびカツ・・・350gも揚げちゃった」
「いただきます」
おばちゃんもしっかりもんである。
まだまだ・・・がんばらねばならない私である。
惣菜コーナーに既にちびカツはなかったのだが、まだ間に合う。揚げてくれるのだ。
私の前には小学生と思しき2人連れ。たぶん・・・兄弟。
「ボクは肉じゃがコロッケに串かつ・・・それと・・・」
「あっいつものようにレシート、お金は別々に・・・」
「これで、ボクは340円くらい・・・妹は・・・これで・・・ほら自分で選べよ」
横にいる弟らしき少年に指示を出す。
「お前も340円くらい、計算できるだろう?」
「ボ・ボ・ボクねぇ、ハムカツにガブリ・・・」
「あっハムカツはないから揚げるからちょっと待ってくれる?」って、おばちゃん。
「ちょっと時間がないから・・・」
「おい・・・シューマイ2個にしろよ、それになんかコロッケ選んで・・・」
「う・ううん・・・じゃ~それに野菜コロッケください」
「はいはい。え~と、ちょうどそれで340円」
・・・・・固まった兄。手の中に残っていたのは335円。
「おばんちゃん・・・マケて」「335円しかなかった」
「う・うん・・・いいわよ。おニイチャンしっかりしてるからねぇ」
確かに・・・この兄、しっかりしている。言葉使いも丁寧だ。
それに、たぶん、1000円で兄弟3人ぶんのおかずを買いにきている。
ちょっと楽しくなった私は財布の中を確認する。あった。1円玉が5枚。
「おい・・・」そーっと弟に声を掛ける。
「使え」5円渡す。
「いえ・・・困ります」「大丈夫です」声がでかい。
めざとく気付いた兄は・・・
「大丈夫です。大丈夫ですから」って言う。
「大丈夫じゃ~ねぇよ。おばちゃん、あとでレジが合わなくなっちまう」「使えよ」
「ありがとうございます。ボクは○○小学校5年、○○○○です」
「あはははは・・・えらいな。しっかりもんだ」本当に愉しくなる。
おばちゃんは微笑んでる。私の意図するところを汲んでくれたようだ。
金の問題じゃ~ないんだ。みんなが出来そうなことをしようとしただけ・・・
「しっかりもんのおニイチャンでねぇ・・・あっちびカツ・・・350gも揚げちゃった」
「いただきます」
おばちゃんもしっかりもんである。
まだまだ・・・がんばらねばならない私である。
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