ある晴れた日に・・・

　猫に逢う。なかなかに小憎らしい顔をしている。ちょいと挨拶を交わす。この陽気に革は暑かった。少しだけ後悔しながら立ち上る臭いに咽る。

　腹が減る。しかし何も食べたくはない。ノンアルコールのビールを思いっ切り呷ってみる。満腹。正面から同じような顔をした男が歩いて来る。彼の顔を認めた時に本物のビールは３缶目になっていた。

　ゴールディ・ホーンだ。

　千鳥足・・・たぶん・・・世間にはそう見える。ましてやたまに転んでいる。ような気分になる。かき氷を食いたくなる。一瞬でのどの渇きを覚える。味覚としての塩辛。

　時には母の・・・が、に、である。そう・・・カーネーションを・・・